箱庭ドーナッツ 4.0

はこにわです
思いつきで書いています

クリスマスのマイクロノベル

2021年12月25日 | 短いお話 創作

木で出来た宇宙船でこの惑星にきた。

しばらく調査していたらなぜか船体に飾りをつけられた。

宗教的な儀式らしい。

一年に一度、子供がコスプレしてプレゼントくれなきゃイタズラするぞと親を脅すらしい。

火星人はよくわからん。

 

クリスマスケーキだ。

めちゃうまそう。

まさるは上のイチゴを全部たべてしまった。

ヤバイ、妹が怒るだろう。神様たすけて。

しばらくして妹がやってきた。

ケーキの上にはイチゴと子供の形のチョコがのっていた。

なんとなく兄ちゃんに似てるような?

 

クリスマスに白ひげのサンタが現れた。

どうせパパがマスクかぶってるんだろう。

ぬがそうとしたら頭が取れた。

足がはえキシャアといいながら逃げていった。

胴体だけ残った。

パパは?

「ここはどこだ」

ブレゼントの箱の中から声がした。

 

サンタが来るのを待っていた。寝たふりをして待っていた。

本当にひげがあるのか。赤いのか。

正体をみてやるのだ。

夜中にドアが開く音がした。

ガチャ。

何者かが入ってきた。

ひたひた。

目をあけたらサンタでなくサタンが。

と、父さん。うそだー。

 

ツイッターの140文字でお話を作るマイクロノベルというものに参加してます。

ほんと短いですね。


くろちゃん天国へ

2021年05月19日 | 短いお話 創作

くろちゃん、天国へゆく

 

 

なんだか体が軽いぞ。足も動く。眼もみえるじゃないか。

わーい。どうしたんだろう?

首輪もないから走っちゃおう。

そういえばこんなふうに何度も脱走したなあ。てへへ。

追いかけられてぐるぐる回って、結局家に戻ってくるんだけど。

公園にきたぞ。太った猫がいる。

ねこパンチでやられたことがあった。やつは強い。

てくてく行くと、また別の公園。

昔、おんなのこの鼻にがつんとぶつかっちゃったな。

痛かったかな。ワンはきけんなやつなのさ。

軽い気持ちでおいでおいで、するとまずいのだぜ。

橋をわたるぞ。

この道でいろんなワンに出会ったなあ。

がうがうって吠えるのはあいさつ。

また別の公園。ここで子供が作った鎌倉をみたことがある。

桜もみた。きれいな夕焼けもみた。毎日毎日あるいたとこだ。

子供がサッカーや追いかけっこしてたな。あいつら元気か?

ワンは人気者だった。かっこいいと言われたこともある。

いけてるイヌだった。白黒ボディのナイスガイ。

今、また久しぶりにいけてるイヌに戻ったぞ。

ぴゅーんと走る。空も飛べるはず。

いくぞ。みよ、この走り。

ワンのいた家の上を飛んでいく。小さくなっていく。

ずいぶん長くあそこにいた気がするなあ。

じゃあね。さよなら。

 

****

 

うちのワンコくろちゃんがしにました。長生きしました。

ブログを書きはじめてすぐにもらってきたので、ワンとブログは同じくらいの年齢です(*´ω`*)

いいワンコでした。グッド・ドッグ・ハッピー・マン。


うしろをみるな

2020年11月05日 | 短いお話 創作

「去年、友達と一緒に別荘に行った時のことです」彼女は話し始めた。お風呂で頭を洗っていたら、なにかが後ろにいるような気がしたんです。振り向いたら真っ白な顔をした薄気味悪い友達がいたんですが、その後ろにモグラがいたんです。意外とかわいい。 


4

2020年07月19日 | 短いお話 創作

しらない家の廊下を進む。どこかから音がする。

その方向に進んでいく。音が大きくなっていく。

ガンガン。がんがんがん。やがて部屋についた。

そこから音がきこえる。扉をあけようとした。

鍵がかかっていた。たたいた。ガンガン。がんがんがん。

中から扉がひらかれたが外には誰もいなかった。


1

2020年07月14日 | 短いお話 創作

靴は壊れた傘を憐れんだ。

だけどよごれて捨てられた。

もうどこにも彼はいない。

傘は一人でどぶから空をみた。

夕日は不気味に赤く美しかった

カラスがガアとないた。