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三重県津市にある紅茶の店「一服屋」からのお知らせなど

ショパンのピアノ曲

2007-12-09 23:10:34 | 音楽

11月半ばから店内での音楽を入れかえしました。
ショパンのピアノ曲です。今回も、お店で聴かれて気に入られたお客様むけに、CDのご案内をいたします。
定番というか、一番スタンダードなアルバムは、ポリーニの練習曲集(エチュード)です。
とても有名な一枚、非常に冴えわたった演奏です。
有名な曲も多く、テレビなどで聴く機会も多い曲もありますが、その圧倒的な演奏技術からなのか、ときに別の曲のように聞こえてはっとします。
冷静というか、感情を抑え気味な演奏だと思いますが、それでもいくつか、店内で聴くにはとてもドラマティックに響いて驚く、とのお話もありました、ご容赦ください。
(ショパンでは他にもポロネーズやバラード、有名な協奏曲などお薦めのアルバムが多いのですが、さらに店内にはそぐわないので、残念ながら選にもれました)

2枚組のCDは、マリア=ジョアオ・ピリスの夜想曲集(ノクターン)です。
たいへん美しい演奏、録音も一番良いです。
ピリスはモーツアルトの演奏が有名ですが、ショパンもすばらしいという事を知ったアルバムです。
ピアノの音そのものも美しく独特に聞こえます。
喜びや哀しみがすべてその美しい音のなかに包まれて、次々と通り過ぎて行きます。
一通りを続けて聴くと、ロマン派の長編小説を読んだ後のような聴きごたえを感じます。
ですから気に入っていただけたら、ぜひ繰り返し聴いていただきたいと思い、ご紹介しました。

最後の2枚は、アルトゥール・ルービンシュタインのマズルカ全曲です。

「ピアニストの日記」と評されたのでも有名な曲と演奏です。

天才作曲家の一生が、2時間弱の時の中に織り込まれている様は圧巻という他はありません。
しかもいつ聴いても新しく、途中のどこから聴いても何の違和感もありません。
録音は古いのですが気になりません。実はもっと古い戦前の演奏もあり、これもすばらしいのですが、雑音も多く、残念ながらCDにはなっていないようです。
冬のひととき、名曲とも良い出会いをしていただければ幸いです。