僕の友人にAという奴がいる。
Aは空手がとても強く、中学の時は四国の大会で優勝したことがあるほどだ。
彼は争いを好まず、温厚でユーモアに溢れる性格である。
勿論人に対して暴力を振るうことなど、一度もなかった。
しかしながら僕たちは、彼がかなりの実力者であり、喧嘩など間違っても売ってはいけないことは容易に理解できた。
僕は気づいた。
弱い奴ほどすぐキレるし、暴力の閾値が低い。
彼は間違いなく強者特有の余裕を纏っていた。
それは彼自身の実力に裏付けされており、誰と闘っても間違いなく勝てるという自信があるからこそのものだった。
本当にカッコいい。
僕は彼のことをとても尊敬しており、その姿勢は常に見習っている。
強者は無闇にその力を誇示しない。
能ある鷹は爪を隠す。
当たり前といえば当たり前のことだが、大切なことだ。
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