市川稔の米(マイ)情報

金融懇談会

所属する商工会議所

毎年、地域金融機関(銀行、証券会社、保険会社)を対象に金融懇談会を開催しています







担当は商業部会「金融分科会」

小生は11月から商業部会長になったので担当ということになります


講演2本



第1部





東京都産業労働局商工部 商工施策担当課長による

「東京都の中小企業振興施策」

について60分ほど解説していただきました


メニューの多さにビックリ!





金融機関と連携して取り組むものもあれば、中小企業が直接相談、指導受ける場合もあり




第2部



金融庁 地域金融企画室長による


~顧客との共通価値の創造に向けて~






とても興味深いお話をいただきました


対象は地域金融機関



都市銀行、地方銀行、信用金庫の支店長(代理含む)20行

証券会社4社

損保3社



特に銀行ですね


銀行と中小零細企業の付き合い方


「顧客との共通価値の創造」


この言葉にすべてが込められています


※わが社では「共創」と云っている
仕入先、得意先と一緒になり価値を創造するという意味です



特に、メインバンクの場合は顧客である会社と一緒になり成長戦略を練る


大きな問題として、


平成11年7月 金融検査マニュアル公表



簡単に言えば、


銀行はどっちをみているか?



金融庁みて顧客を疎かにしていた


画期的改革


令和元年12月 金融検査マニュアル廃止


が決定している





中小企業は株式公開していないので、自己資本が足りない



資金には、固定資産(設備投資)見合いの借り入れと仕入資金のような運転資金がある



短期資金というのは運転資金のことであり、残高は維持されないとまわらなくなる



ところが、いつからか銀行は短期資金はあまり出さなくなり、5年や7年という長期資金にほとんどまとめた


長期資金というのは「減価償却費」と同額程度なら返済可能だが、それ以上の返済なら運転資金が足らなくなる可能性がある



短期金利の方が低いのが常識だったが、いつのまにか長期資金の方が金利低い



おかしなことになっている

これも直せと言っている




金融庁は、銀行の取引先の企業と一緒になって「共通価値の創造」に動けと




具体的には個別企業に対してコンサルティング出来るようにしなさいというもの



小生に云わせれば、現実はかなり難しい


というのは、銀行は月次決算の試算表、年一度の決算書という数字を見て判断


ゴルフと同じで、終わってみれば「数字」だけが実績として残るわけだ

数字を改善しなさいとは誰でも言えるがどうやってスコアを良くするかは簡単ではない



銀行の営業担当はたくさんの業種業態の顧客を持っている


そこに、個別にこうすれば、こうやればというコンサルティングが出来るとはにわかに信じがたい



しかし、地方銀行が生き残るには貸出先の企業が元気になってもらわないと明日はない



銀行はお金を貸して、その利ザヤで稼ぐものだから


講演していただいた室長は地銀に30年以上勤め、自ら転身して金融庁の公務員になった

給料は半分になったと言ってました


ただ、金融行政として銀行を指導する立場にあるのでやりがいは大きいと思う



銀行上がりのサムライという感じがします(^^)/




その後、食事を取りながら全員で懇談会

参加者全員の1分スピーチも

小生はクルマだったのでアルコールは飲まず

おかげでノンアルデ―になりました



勉強になりました!






追伸
金融機関は社員が2~3年で移動するのが普通
慣れると転勤になってしまう・・・
金融庁の方針で移動しなくてもよいことになったそうだ
その店、その地域にしっかり足を付けて企業と取り組んでもらいたいということのようです












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