国際会議なので同時通訳で行った。
スピーカーは、オランダとニュージランドから。
モデレーターは日本人の小生のビジネスパートナーだ。
見事な進行役でありました。
オランダとニュージランドは農産物の輸出国。
オランダは面積が九州と同じくらいで人口は1600万人。
平地が多く、国土の半分が農地。
一人あたりGDPも日本円換算で約400万円と豊かな国である。
GDPの一割弱を農業が占める。
オランダの位置は戦略的に要所となっており船で世界に繰り出し栄えた。
一方、ニュージランドは人口はたったの460万人で、国土の半分が山。
温暖な気候で一年中草が生えるので低コストの酪農ができる。
農家数は約7万で4,9%を占める。
農業はGDPの17%を占める主要な産業である。
全輸出の65%を占めるという。
書き出せばきりがないが小生が強く感じたこと。
農業というのは「その国の歴史から出来ている」という事実。
どの国と比較してという分析は必要だが、それぞれの国はそれぞれの歴史と文化があり、その国の特殊性が出るのが農業だと思うのです。
オランダもニュージランドも人口が少ないので輸出で活路を見いだした。
日本は人口多く国内マーケットが大きいので内需主体の歴史がある。
家族経営の歴史と戦後の農地解放で面積が1haくらいと小さい。
自給自足の延長に農業があるという意識が抜けない。
日本と決定的な違いがありました。
それは、
どちらも口を揃えたように
「農業は他産業と同じひとつの産業」であるということ。
農業者は企業家として見られていること。
たゆまぬ技術革新と生産性の向上を追求し続けていること。
もうひとつは、
農業に補助を出し過ぎると、又出し方を間違えると農業者をダメにしてしまうこと。
ニュージランドでは過去補助金だらけの時期があり逆に競争力が無くなってしまった事実を解説していました。
日本の農業は特殊性が強調され過ぎていると思う。
その中で企業家精神で望む農家及び団体が伸びると思う。
現状の日本の政策は逆行しているので危険であると強く感じた。
最新の画像もっと見る
最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2004年
人気記事