以下の文章は、小生が毎月書いている月刊誌のコラムの一部です。
もう13年以上続いているかな。
従来のやり方そのままであれば売上は落ちて行きます。
何を変え何を変えないか。
コメ販売会社や農家経営についてです。
個別の問題というか、経営についての考え方のひとつを述べたいと思います。
一、 量を追いかけないこと。
前述したように右肩上がりの時代ではないからです。
大量生産大量販売でなく。
オリジナルなものを効率良く。
二、 独自価値を創る
価格訴求ではない独自の価値を創り出すことができるところが生き残る。
独自価値とは、ブランドであり商品価値あるいは、サービス価値でもあります。
三、 やらないことを決める
中小や零細はできることが限られます。あたりまえと思っていることを除外してみる。
小売店であれば、玄米を仕入れて自分で精米し配達する。
たとえば、精米をやめる。
配達も専門に委託する。
じゃ、なにをやるか?
コメ作りなら、田植えも刈り取りもしない。乾燥調整も外注するコメ作りもあってよい。
そこから作りなおしてみたらどうでしょうか?違った世界が見えてくるでしょう。
四、 6次産業化
農業の6次産業化ということは言われます。農産物直売所はその典型だし、農家レストランもそうだ。
小売や卸も6次産業化を考えるのです。
限りなく相互乗り入れが始まると筆者はみています。
五、 水平分業
やらないことを決めるに通じることですが、わが社はなにをしてなにをしないか。
高度化された世界ではそれぞれが専門化し効率化してゆきます。
宅配便などが一番の好例ではないでしょうか。
千キロ離れたところに翌日時間指定でモノが届く。
自分でやりますか?
コンピューターのソフト開発もそれに向く頭が良くて柔らかい人が開発し進化させる。
自分でやりますか?
分業化を徹底してシュミレーションしてみれば別の形態や業態がみえてくる。
六、 競争をいやがらない
人間とは楽にやっていければ努力しない。
競争があるから知恵を出し努力するのだ。
競争することを楽しむくらいの気持ちの余裕があるとよいですね。
七、 プライシング
売上とは価格×数量です。
値段というものは企業にとって
生命線でもあります。
相手に合わせて値段を決めていたのでは利益を生み出すことが困難です。
受注型企業は値段をお客様企業に決められることが多い。
その中でも独自の価値を創り出すことにより値段を有利に決めることができます。
最終的には購買者であるお客様が決めること。供給側の論理で原価プラス主義は通用しない。
顧客からみた価値に対して値段は決まる。プライシング戦略も重要です。
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