市川稔の米(マイ)情報

農業を支援するべきか?

短い文字というか文章で言い表すのは困難なのですが・・・

コメを支援するのでなく・・・


日本の農業者の農業収入というのはどれくらいか分かりますか?

ほとんどが農協の組合員ではあるが主たる収入は別です。

農業者に占めるコメ代というのは微々たるものです。

今日の一貫 参照ください

問題は20haや40ha60あるいは100haというような農業専業「農家」が問題なのです。

こういう専業農家を育てない限り自給率の向上はありません。

趣味的に作っている、あるいは農地を保有するために農業している兼業農家を守る必要はありません。(金銭的にという意味で)

商品価格(米価という死語がある)の下落を支えるから改革が進まないと思っています。

今まで(あぁ、現在もだ)価格維持政策をやってきたからコメ作りが減らないのです。

価格は市場に任せる。

どんどん価格下落が起きる。

コメ販売業者はさらに数分の一に減る。
これは販売業者にとってはキビシー!

コメ作りを減らさないとダメなんです。

減反でほかの作物を作る。

とにかく食料を生産すればそれなりの収入があるようにしなければ専業農家に後継者できないでしょう。

農地を守る。

環境を守る。

コメだからということだけではなく、
専業農業者が生き生きと生活・仕事ができる仕組みを作らなければならないと思うのです。
農業者に直接支援すればおおよそ1兆円ほど。
現在はその何倍も消費者が負担しているにもかかわらず農業者が報われない。

品目横断も分りにくいし中途半端。

民主党のいうすべての販売農家に所得補填というのは上記の理由でナンセンス。



このブログはコメ販売会社の人もたくさん見てくれています。


販売会社にはなんの補填もありませんよ~

発想を変えなくちゃ


食味などと言っているのは業界人だけでしょ・・・


新潟産と福島産コシヒカリ、東北のひとめぼれと秋田あきたこまちの味の違いが分かる人ってどれだけいますか?

わたしなんて、NHKのスタジオでカリフォルニアのコシヒカリに軍配上げてしまったのですよ。
(会社で試食するときは分かりますよ~)

普通の人が白いご飯の味をどれだけかみしめて食べているのだろうか?


売り物は別のところにあると思う。

農業支援から話しがずれてしまいました。


今朝はこのへんで・・・。

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コメント一覧

市川 稔
イメージと現実
後田さん

後継者が少ない現実は違うところに原因があると・・・・
新潟の肥料・農薬販売、米集荷業者に呼ばれ得意先農家の人達に話しをさせていただいたりしています。
ほとんど高齢者の方々ですが、仰るように辞めないので集約化が進まない。
今やろうとしている価格維持政策でさらに辞めない。
困ったものですね。

20年前の出来事ですか。
当時は米屋も楽に売れる時代でありました。
努力しなくとも。
いちかわアクトは海老名市に本社工場ありました。
わたしが売却したのは13年前。
引き受けてもらった会社はその土地を売却しました。
別のところに別の会社と合弁会社を作りました。
買ったマンション業者が現在工事中で140戸くらいできます。
時代はどんどん変わっています。



えびはらさん

ほんと、制度にどっぷり浸かっているとある時足もとを掬われるからご注意ご注意。

ものは作っても価値は作らない。
値段が出ないから量と規模で勝負する。
そういう破綻モデルに人が集まらないのは当然の事なのです。

このえびはらさんのご意見ごもっともです。
皆さんそうできれば問題なのですが実際はなかなか・・・
難しい問題ですね。



いいださん

栃木ですか。
東京に近いけど、千葉、茨城と比較すると栃木はかなり様子が異なりますね。
愚痴をこぼすのもたまには必要です。
土作りに精進するとありますが「えらい」ですよ。
是非頑張ってください。
売り先をしっかり確保することですね。
シーズンオフの過ごし方が大切だと思いますよ。



paiさん

長文のコメントありがとうございます。

地方地方で考え実行すべきこと。
仰るように地方により事情はまったくと言ってよいほど異なりますからね。
その通りです。
わたしの議論は東北や北陸などに偏っていると思います。農業の米比率が高いところ。尚且つ人口が少ないところ。
浜松は大合併しましたが、これからも人口増加の予測が出ています。生産される米もほとんど地域で消費するのではないでしょうか。
地方行政のリーダーシップもすごく大切でしょう。

今月、福島県農林事務所に呼ばれています。
かなり具体的に方向性を出しているようです。
また、小生みたいな者を呼んで消費構造の変化や求められることは何かなど話させるのだから・・・。


みなさん、熱いコメントありがとうございます。
小生も大変参考になります。








pai
国でなく地方行政次第
週末はパソコン見られる時間が少なく、
何か書こうと思っていましたが失礼しました。

日曜朝に読めた朝日新聞の何ページ目かに、
自民党と民主党の政策比較の連載記事(2回目)も
出ていました。
http://www.asahi.com/business/topics/TKY200710220018.html
このアドレスは該当記事と違いますが、
ホームページからの関連情報の例ということで。
国会の場のような議論が、日本の現場に近づけば
よいのですが、なかなか時間がかかるのかも。

どっちの党の政策が良いのかは、結果が出るまで
わからない面もあるでしょう。社会情勢や
予算規模がそう変わるわけでなく、使い方問題だし。
「ウチの業界や農業階層の予算配分が増えればいい」
のような、私利私欲的な話には、私は興味ないです。

市川さんがいつも書かれることは、本当は重要なこと
のはずですが、コメ関係の方という前提で読むと、
問題が出てしまうことになりますから。
(コメ作りは減らして、大豆や小麦を国内生産しない
と、日本の自給率や食糧問題改善にならないから)
コメ以外への転作には、従来以前も補助があります。

国レベルで政策論じても、日本のための良い農業政策
なんて、私は出てこないと思っています。
日本は、領海や島嶼部まで入れてヨーロッパの地図
に貼り付ければ、とんでもない面積の大国です。
国の各地での農業事情だって、まるで違っています。

年1回しかコメ作りできない水田で、
地域経済って本当に支えられるのでしょうか?。
世界的なコメの世界なら、年二期作も普通のほう。
昔なら小学校の教科書にも出てます。(今も?)
普通のコメ作って売るだけでは価値不十分です。
かといって、希少な高価値米は小規模農家向きです。

日本の農業生産金額(量でなく)を市町村別に
5位くらいみると、田原市や浜松市や延岡市や
新潟市や豊橋市が並んできます。
(浜松市の順位アップは近年の合併の結果です)
3つまでは愛知静岡県境地帯で、普通の日本の人は
農業県などとは思わないでしょう。
これだけ規模の大きい農業生産地帯であれば、
現場の自治体でも地域と将来を考えています。

太平洋から山奥の長野県の県境まで一気にスーパー
大合併した浜松市の今後は、かなり参考になるかも。
豊田市も今期の合併で大きくなりましたが、
山奥の地域を取り込んでいます。
山奥とつながる川の水運は、昔は林業の木材を運び、
日本の近代化にも役立ちました。
トヨタの創業も、豊橋や湖西市付近での豊田佐吉氏
の大工仕事からですし、地域最古参のヤマハも、
木材使って産業興してます。
これらの産業は、周辺農家の次男三男坊の活躍修行の
場でもあったわけです。
農業だけを見ていても、地域の姿はわかりません。

国レベルの無策をグチるのは、ご当人のストレス解消
に時にはいいかもしれませんが、飲み屋のオヤジの
会話のようなものかも。何かが出てくるわけもなし。
地域実情に合せた政策実施は、地方現場の仕事です。

業界の人の話にせよ、農家の人の話にせよ、
地方地域の姿が見えずに、国への文句にいきなり
言葉が飛ぶのでは、ちょっとどうかと思います。
地域が選択を誤って、夕張のように後で苦しむのは、
その地域の自己責任という意味もあると思います。
映画にもなった「フラガール」と「黄色いハンカチ」
の後々での天地の差、何だったのでしょうか。
いいだ
30代後継者です
栃木で米を作っています。専業でやっていますが思うように土地が増えません。年寄りが赤字関係なしで趣味的に続けているため、全く動きません。父は「年寄りの農機具は健康器具」と言っています。

専業農家として、父も私もJAや行政にしょっちゅう引っ張り出されますが、なんのために行っているのかわかりません。

農家のために、とは言ってますが、明らかに自分たちの居場所作りのためでしかありません。

周りの兼業農家から仕事は請負いますが、自分勝手な人達が多く、ただ、こき使われているようにさえおもうこともあります。そのうえ、「大きい農家だからお前たちだけが儲けてる」ようなことも言われます。今は実質的に自分たち若い専業農家が「農村」を支えているのに、かつて、農村を支配しながら利権を貪っていた方々がいまだに幅をきかせています。自分たちの勝手さが今の農村の姿にしているのに、利権は渡さず、「後はお前たちで何とかしろ、俺たちは先がないから関係ない」と言われているような気もします。

うちは、ほぼ農協出荷のみですので、かなり厳しいですが、支えてくれるお客様が少しずつではありますが増えてきたので、その方たちの期待に添えるよう、土作りに精進していきます。長々とすみません。若い専業農家からの愚痴でした。すみません。
えびはら
制度に寄りかかるのが一番リスクが高いんですよね。
ある日突然無くなるという事が必ず発生しますからね。
今の集落営農による大規模稲作のパターンを見ると
収益に占める補助金の比率が1/3ぐらい占めちゃってる。補助がなければ経営破綻してる数値に見えましたが
そのうち日和見政権によって首占められる時は来ますよ。

稲作農家には市場の確立を含めた自立を促すべきです。
日本においては。ですがね。

後田さん

>実態は後継者になりたくとも、生きがいでコメ作りをやっている高齢者が田んぼをやめないから規模拡大する見込みがたたない。

若年層は消費・流通から稲作を見なおしてあり方を模索する事が必用だし、出来る層なのです。
価値の無い米の粒を作る一次産業から様々な企画・商品開発・販売戦略を打ち出す二次・三次産業への転進という事を行う後継者が今は必要なのです。

ものは作っても価値は作らない。
値段が出ないから量と規模で勝負する。
そういう破綻モデルに人が集まらないのは当然の事なのです。

後田
後継者がいないのではなく
わたしは農家に生まれ子供の頃から田植え、草取り、稲刈り、はさ架け、脱穀を手伝ってきました。
おそらく手作業をした最後の世代だと思います。

高校卒業後ずっと会社員で農業をしてきました。
現在50歳で、2haの田んぼは15年前に全面委託しました。

マスコミから伝えられる「農家の高齢化、後継者不足」
消費者がこの言葉から浮かべるイメージは
農村青年は農業に魅力を感じず、そのため高齢者がやむなく無理を押してコメ作りをしている。

違うでしょ
実態は後継者になりたくとも、生きがいでコメ作りをやっている高齢者が田んぼをやめないから規模拡大する見込みがたたない。
だからあきらめるしかない
今月号の雑誌「地上」にも石川県の40歳の専業農家が田んぼが増えず見込み違いだったと言っておられます
マスコミは後継者不足の真実を伝えるべきです。
いつも山間地の高齢農家をクローズアップして浪花節的に番組をもっていこうとする。

30歳の頃、川崎市内の米屋さんを3日間くらい回りました。
待っていれば売れる時代だったかもしれませんが
コメと一緒に扱っているジュースや缶詰は埃をかぶり、プライスカードは日に焼けて価格が消えていました。
でも、熱心な米屋さんは低温室があったりお店情報を発行したりされていました。
そのとき聞いたのが、厚木市に「市川アクト」と言う米屋さんがありコンピューターで顧客管理をしていると

市川さん今後のご活躍を期待しております。

市川 稔
支援のしかた
えびはらさん

ありがとうございます。
商店街の話はリアルですね。
仰るようにまわりが騒いでいる部分もありますね。

後田さん

コメ作りは機械化が進みました。しかも栽培期間は約半年。
だからサラリーマン農家でできるのでしょう。必要なコメを残し余分なコメをJAに「出荷」したりする。
わたしの考えも専業農業経営体に直接支援すべきだと思っています。


ポテト親爺さん

お父さんの云われたことは間違いないですね。
そういう気概で取り組む農家であればなんの問題もないのですが・・・


名無しさん

日本は世界一の農産物輸入国です。
コメを特別扱いしていますので(関税率770%)なんとなく食料の輸入を抑えているような感覚があるだけです。
ほとんどの農産物が自由化されているのが事実です。
そういう農産物を生産していた農家はどうなったのでしょうか?

わたしの考えはコメも関税化して自由化。
関税率が問題なので・・・
200から100の間くらいでしょうか。

そうすると国産米の価格は更に下がります。

生産する専業農家には生産面積や量により所得を補填することで守ることができます。

現在のように「価格維持」しようとするから生産量が減らない、莫大な過剰米処理コストが掛かる。さらに絶対的大多数の消費者が高い食品を買っていることになります。

今の政策ではこうなる確立高い。
そうして「ゆで蛙」方式で全滅する可能性高い。

問題はコメ販売業者です。

限りなく少なくなるでしょう。
従来のままではどんどん売上が減少するでしょう。
やっていかれなくなります。

米屋をやっているのではないという考えが必要です。

会社、お店を経営しているのです。

商品・顧客は時代と共に変わるのが当然であり必然。

変えない限り会社は無くなる。
わたしはそう思っています。


Unknown
いつも勉強させていただいています。
市川さんはテレビでは農産物の輸入自由化に賛成と仰っておられました。数年後スーパーのコメ売り場の半分が10kg1000円や1500円の外米になったらと考えると怖いものがあります。もちろん、なんとか差別化して生き残るつもりですが、米業界全体(生産者も販売者も)は壊滅的状況になると思われます。その点どう考えておられるか知りたいと思います。よろしくお願いします。
ポテト親爺
農政なんてゴミ以下だ!
私もコメ専業の百姓ですが、
父から教わったのは、
お上(JA含む)の言うこと聞いて
百姓やっていたら潰される。
だったら自分で好きなようにやって、
もしダメだったら素直に諦めろって!
そうすれば、
誰も怨むこともない、
自分に実力がないだけだと!
その通り実行中。まだ、生きています。

後田さんに一言。
稲作はハウス栽培じゃないので、
オール機械化で汗水流す作業無いと言うのは、
ちょっと???です。
後田
皆さん正体知っているんでしょう、今の農家
こちらは、初めまして。

NHKは「古き良き日本の農村」の方向に無理に番組編集をもっていこうとする意図があるんでしょうね。

90%ものコメ農家がサラリーマン家庭。
なんて、消費者は知らされていない。
恵まれた補助事業も
なぜ量販店に潰された個人商店などには補助がないんですか
国民のための食糧生産、国土保全などと
使命感を感じて農業をしている人が何人いますか
実態は高齢農家の生きがいでしょう

意欲のある農家に集中して補助すべきです。
草刈、農道整備、田園風景保持は専業農家や参入異業種でできるはずです。
農村文化の消滅なんて心配しているのは、歳を召した方だけでしょう。

市川さんは多くのコメ農家さんとお付き合いがあると思いますが
オール機械化されて汗水流す作業などなく楽で暇のあるコメ作り農家が
手作業でつらくて、面倒な野菜作りなどできるわけないんじゃないですか

政治家の方がよくおっしゃられる
まじめに働いている農家がむくわれるようにしなくては
農業だけではなく、どんな職業の方もみんながんばっているのにむくわれていないんじゃないんですか

集落営農で経費節減。そんな他人と一緒に農業をするのはいや。
そういう人たちによって後継者への農地集積が進まなかった結果が今日の後継者不足なのではないのでしょうか。


えびはら
とある商店街で市民団体が一生懸命街づくりという事で
イベントを仕掛け取り組んだ結果

商店主が誰もそれに参加しない。
迷惑だからイベントを止めてくれ的声が商店主から上がるようになった。
当然市民団体は商店街復興イベントを手がけなくなった。

という事がありました。今の話です。

稲作は利益の為に行っている営利活動です。
受益者が残りたいと思うのであれば自ら血を流すべきです。

受益者が改善に走らず周辺が大事だから守って行こう。
と動き回るのは筋が違うのではないでしょうか。

消費者の為に頑張る農家を育成するなりそれを支援するなりがあるべき姿ではないかと思います。
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