市川稔の米(マイ)情報

まんじゅうやはあんこを増やせ

ある外食チェーンの話し。

長崎ちゃんぽんというローカルな食べ物を全国的に広げたチェーン。

株式会社リンガーハット

昭和50年代の始め。福岡での話し。
タクシードライバーに「どこか評判の店ある?」と聞いたところ、リンガーハットに連れて行ってもらったことがある。

初めて食べた時は衝撃的でありました。

ボリュームに圧倒。
味も素晴らしい。
従業員の対応も良い。
清潔。

すごい店があるものだと感心しました。

その後、当時は別会社でありました「浜勝」と取引をすることになり、よく九州を訪問していました。
当時の浜勝もすごかった。

さて、時代はグーンと飛びます。

リンガーハットはかつての輝きを失っておりました。

ご多分にもれずデフレの波に飲み込まれ、値下げで勝負し、クーポン券を配り、販促ということもたくさんしていました。

昨年10月より実行されたことに部外者ながら興味を持っておりました。

野菜を国産に変更。
値下げではなく値上げした。
調理法も大幅に変更。
QSCの徹底。

拍手喝采です!

業績もV字回復のようです。

売れなくなると・・・
通常は逆をやります。

仕入を変えて原料を落とす(まずくなる)
人件費を削減する(サービスの低下)
値下げをして客を呼ぼうとする(利益率の低下)
クーポン券など販促にはまる(恐怖心から)

ますますお客さまは離れてゆく。

その真逆をされたのだろうと思います。

もちろんコスト意識は徹底されていると思います。

食いもの屋は美味しくなくてはいけません。

小生の会社で展開している「おむすび屋」はまだまだでありますが。
そういう考えでやっています。

国産にこだわる。
美味しさにこだわる。
手造りにこだわる。
出来たての提供。

「まんじゅうやはあんこを増やせ」

その精神が大事かと思っています。

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