ばりふりっと鳥羽 ~ぬくとまるバリアフリー観光地~

伊勢志摩バリアフリーツアーセンターより、鳥羽市及び伊勢志摩のバリアフリー観光情報を発信しています。

女子車椅子バスケット パラリンピック出場 別当由香選手壮行会(長文)

2008-06-28 10:12:00 | イベント
今年はオリンピックです。
オリンピックの後に9月6日~17日に開催されるパラリンピックをみなさんはご存知だと思いますが、そのパラリンピックに出場する選手が三重県からも4名みえます。(三重出身ということであれば、もう一人いますが)
その中で伊勢志摩の志摩市から三重県から唯一女性選手でもある車椅子バスケットで出場する別当由香選手。
彼女はツアーセンターの専門員としてバリアフリー調査や、いろんなイベントにも参加してくれているメンバーの一人。
そんな彼女の壮行会をバリアフリーツアーセンター主催で22日(日)鳥羽の扇芳閣で行いました。

会場を扇芳閣にしたのは、扇芳閣がユニバーサルルームを作ったときにモデルとして出てくれたという記念の場所でもあるということから。

当初、参加人数は50名前後を見込んでおりましたが、最後の追い込みなってきてた頃、どんどん増えて、アレヨアレヨと言う間に、なんと当日100名を越える人たちです。
それだけ別当選手が注目されているということですよね。
うれしいです。


当日は雨降り。午前中はセンターの総会を行い、午後から壮行会です。
続々と人が集り、選手へののメッセージカードを書いたりしてくれていました。

司会は、以前ツアーセンターにいてくれていた榎さんと専門員の玉川ちゃん。
いいコンビです。
榎さんの落ち着いた雰囲気に、玉川ちゃんの自然体のアナウンスが効いています。
ムリを頼んで正解でした。

まさにツアーセンター手作りの壮行会開催。

理事長の挨拶に始まり、別当選手の紹介は事務局長。
100名ものみなさんが正面に注目です。
き、気迫が凄かったです。
最初はゆっくり紹介していましたが、最後の方は焦って、焦って、半パニック。
別ちゃんにマイクも渡せず、そそくさと去ってしまった私…。反省。

でも、別当選手はあの気迫に負けないで、堂々と自分を語りました。
さすが、日本代表!です。

この挨拶、すごくよかったです。

彼女が受傷して、その後の気持ちの変化。
直接聞いた事はあったけど、そのときの気持ち、とても正直な言葉で話してくれた。
途中、溢れる涙を堪えながらの沈黙。
でも、そこの空気はとてもとても暖かかったよ。
きっと受傷して8年あまりの歳月の中での親子関係、友人関係、そして4年前のアテネパラリンピックの選考漏れの悔しさそして今回の喜びが巡ってきたんろう。
とても感動しました。


バスケットの出会いも、タイミングです。
脊髄損傷のバスケットも見たこともあったけど、そのときは自分は障害者じゃないと思っていたので、こんなバスケットはしたくないと思ったいた。
けど、時間が経ってから初めてツインバスケット(頚椎損傷など手も不自由な方のバスケット)を見て衝撃を受たそうです。
手が不自由な人たちが一生懸命真剣にバスケットしているのに手が自由に利く私は何もしていない。

翌日、気づけば車椅子バスケットの門戸を叩いたんです。

そして、受傷から8年後北京のパラリンピックへ日本代表として、そして副キャプテンとして世界の舞台に立ちます。
彼女の挨拶で、みんなの気持ちもひとつになり、来賓挨拶です。

鳥羽市長も挨拶をしていただきました。
市長の久主一の久主という名前の由来が実は、別当選手出身の浜島に由来があったことなどをお話していただき、なんだか、いい縁だなって思いました
お忙しい中、ありがとうございました。
鳥羽市の職員の方もたくさんきていただいていました



中村進一県会議員と中村勝県会議員も挨拶
中村勝議員は職員雇用のことを語っていましたが、まさにそうですよね、「やりたいことをするためにお金が必要だから働く」これ自然です。
障害者雇用も受け入れ充実も大切ですが、障害者が働きたいという意欲が必要です。
別当選手もバスケットの出会いがあって、いいタイミングで働く意欲が出たと思います。

歓談中の別当選手は大人気。
みんな、一緒に写真を撮ったり、サインをもらったり…。
半分ぐらいは別ちゃんと面識の無い人たちなのに、すぐに打ち解けてしまえる彼女の人柄もいい感じです。
そして、別当選手のプロモーションビデオ上映。
これは副理事長が作りました。

バックミュージックは女子車いすバスケットの応援歌であるビームンプスの曲と、南伊勢町のメジャーデビューバンドHEAVENが作った「あしたへの勝利」です。

さて、プロモーションビデオが終わると、ジャジャーン!!
非公認応援キャラクターとして手を上げた観光戦隊イセシマンが登場
それぞれがプレゼント持参してくれてきました。
別ちゃん出身の志摩市のシマイエローからは、イセシマンTシャツと志摩スペイン村から提供のキャラクタータオル。
トバブルーからは女性の願いだけを叶える石神さんのお守りとストラップ。
イセシマンは…、なんとお奉行様を連れてきて、安土桃山文化村のタオルをプレゼント。



そして、ワタライガーも、勢い勇んでつれてきたのは、オトコマエなお兄さん。
誰かというと、先ほどプロモーションビデオで流れた「あしたへの勝利」を作ってくれたHEAVENのリーダーの河村さん。
お祝いの言葉をいただきました。

別当選手にイセシマンのパワーを注入した後、ツアーセンターから皆さんの会費で用意した餞別と記念品(旅行時には便利な整理ポーチのセット)、そして花束を贈呈。

最後に別当選手から抱負を語ってもらいました。
もちろん、メダル持って帰ってくることを誓って。
とても、とても楽しみです。
事務局長と副理事長も(実費で)北京まで応援に行く予定。
国旗と横断幕を持って、この日来てくれた人数分以上応援してきます。


実は、この壮行会、4年前からツアーセンターとしても夢見てきました。
アテネのときも選ばれる寸前まで行き、代表から外されてしまったときからの夢です。
すごく悔しい思いを彼女から聞き、その気持ちがバネとなって今回の代表選手として選ばれたのです。

4年前夢見ていたことが現実となって、彼女は舞台に立っている。
私たちも彼女を送り出すことを夢見て、こうしてかなえられている。


別当選手の夢はみんなの夢でもあったのです。

この壮行会が終わってから、出席者のみんなから「僕も何かしなきゃ」ていうチェアーウォーカーや、「とても力がわいた」という声を聞きます。

彼女の力がみんなを動かしていることがこうして見えています。

別当選手は「すごい」「立派」、「雲の上の人」というようなことを伝えるのではなく、とても身近に感じてくれて、普通の女の子で、素直で、障害者を負ったからすぐに立ち直った優等生でもなくて、いろん葛藤を乗り越えてここまできたこと。
最初はみんなと一緒なのだということを、感じてくれたのだと思う。

だから、「すごいね~」で終わるのではなく、みんなが何かできるかもしれないという希望を持たせてくれるようなそんな壮行会になったと思う。
それは、彼女あってこそだし、こうして集ってくれた100人もの人のおかげだと感じています。


キュートな別当選手を応援してね

壮行会は大成功でした。
本当にみなさんありがとうございました。


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