ばりふりっと鳥羽 ~ぬくとまるバリアフリー観光地~

伊勢志摩バリアフリーツアーセンターより、鳥羽市及び伊勢志摩のバリアフリー観光情報を発信しています。

海に漂う巨大ボールとは?

2010-03-30 15:17:26 | バリアフリー情報
こんにちは
伊勢志摩バリアフリーツアーセンターです。

今日は鳥羽市のお隣の志摩市での新しい海のアクティビティーをご紹介します。

その名は「ウォーターボール de 自然体験」

ウォーターボールとはビニール製の巨大ボールで、その中に人間が入り、水に浮かんで楽しむというもので、
現在琵琶湖で体験学習ができるそうですが、
この度、三重県志摩市の国立公園内海水浴場でも体験ができるようになりました。


3月26日にその試乗体験を兼ねてのマスコミ発表会が行われました。

伊勢志摩バリアフリーツアーセンターでは志摩市観光戦略室から、
「実際に障がい者でも利用できるか試して欲しい」
との依頼を受け、
数日前に志摩市在住の専門員(地元障害者ボランティア)M君に試してもらいました。

M君は脊髄損傷の30代男性。
我々はM君に「試してみて、報告してね~」ってお願いしたものの、
実際どこまで利用できるか不安でした。

しかし、そんな心配は他所にM君からは「結構楽しかったよ~」という連絡あり。

マスコミ発信の場では、我々スタッフが体験する事になっており、
多少の不安を感じながらも、会場の英虞湾 次郎六郎海岸へ。

まずは、志摩市の大口市長とお孫さんが体験。

大津市から来たマスコットキャラクター「おおつ光ルくん」がカヌーでウォーターボールを牽引しれくれました。

おおおっ。なんだか凄いぞ。

次にいよいよ伊勢志摩バリアフリーツアーセンターのチェアウォーカースタッフとワタシと二人での試乗体験。

まずランディーズ(水陸両用介助式車椅子)に乗り込み、砂浜を移動。

センターのチェアウォーカースタッフ野原さんは脊髄損傷で下半身は全く動かないのですが、
砂浜に引いてあるブルーシートに座り、
匍匐(ほくふ)前進か横座りの状態で、ウォーターボールの中へ。

乗り込む時はボールの中に多少の空気が入れてあり、人が入るのに十分なスペースが作ってあります。

そこに人間(定員2名 合計130キロまで同乗可能)が入り、
もう一度空気を入れて、ダブルファスナーで密封したら、準備完了!

そこから、動ける人は四つんばいで、動けない人はそれなりに??進んで入水します。
(ワタシは野原さんのライフジャケットを引っ張り、引きずって入水しました。ちょっと手荒だったかしらん?)





そこから後はお任せ状態。

インストラクターがカヌーで牽引してくれるので、
寝そべって空を眺めたり、
海中をのぞいたり、
ごろごろ転がったり。。。



二人の笑顔を見ていただいて分かると思いますが
とっても楽しかったです。
(アラ5の大人も、すっかり童心に返りました。)

ボールの中の様子




ボールの中で立ったり歩いたりすることもできますが、
ここで体験してもらいたいのは、自然と一体になって楽しむこと。
そこで、海の中や、空の色や、波の音を体感してもらうのが狙い。

シニア向けの自然体験ですね。

ボールの中からの写真。
なんとも言えない浮遊感。
とっても不思議な空間です。

実際に体験してみて分かった事ですが、
ボールの開口は結構広いので、
全身障がいの人でも、だっこして入れる子供なら、十分に体験が可能です。

それから、ビニール越ですが、足に触れる海水の冷たさや波を感じるので、
その浮遊感といい、視覚障がい者にもオススメ。

また中に入って気づいたのは、音が共鳴して、なんだか宇宙船の中にいるみたい。
これは聴覚障がい者も楽しめるのではないかな?
音を身体で感じる事ができます。
多分、自分の声や波の音も、ボールの中で音の振動として感じることが出来るのではないかな?

という具合に、体験する人それぞれの楽しみ方を見つけられそうでした。

このウォーターボールは
4月1日より、志摩視線学校にて体験することができます。

体験料金は 2時間で 大人5000円 / 小人(小学生以下)4000円
ウォーターボールに搭乗して海上の浮遊体験(15分程度)を楽しんだ後、
シーカヤック体験か、メモリアル・でこフレームづくりを体験します。

詳しくは
志摩自然学校
http://www.shima-sg.com/index.html
〒517-0603 三重県志摩市大王町波切2199ともやま公園
TEL&FAX 0599-72-1733


までお問合せください。




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