俺が自動車屋を退職し、農家になった頃、地元の若い農家の皆さん(先輩方)に不穏な動きがありました。
新聞にもちゃんと取り上げてもらいましたし、
地元の広報誌にも出ました。
全員が稲作農家なので、米粒をあしらい、その中に稲穂。
「与板にもだんだん若手が農家を継ぐ為に戻ってきた。ここ(与板)には農協の青年部も無いし、グループも無い。このままただの地域農業で終わらせて良いのか?いや、若手がこの地域を盛り上げていかなきゃならない。今こそ、若手の農家グループを作るべきだ!」
と、ある兼業の農家さんから声が上がりました。
すると、農協に勤めながら自分でも農作物を作っているTさんが俺の所へやってきて、
「この与板で若者農家だけでグループを作ろうと思ってる。もし、それを作ったら入ってくれないかな?」
と言われ、まだ右も左も農業の事わからない自分にとっては、横の繋がりはありがたい事で、
「仲間に入れてもらえるなら喜んで!」
と、即答。
その数日後、地元の割烹にてメンバーの顔合わせがありました。
ほぼ同年代のメンバーが、俺を含め7人。
初めて会う人や、元々昔から農家だと知ってる人も。
その日は飲みながら与板の農業について熱く語ったのですが、いっぱい飲んだからあんまり覚えてない(笑)
ただ、熱い人たちだなっていうのだけは覚えてます。
その後も何度か飲み会があって、農協からも支援があり、正式に会として発足する運びに。
さて、会の名前は何にするか?
色んな意見が飛び交いました。
『与板若手生産者の会』
若手と言ってもネーミングからして年寄りになっても若手って言い続けるような痛い名前じゃね?
『くろんぼ族』
みんな日焼けしてる顔から連想した名前だけど、色んな方々から批判が出そう。
いや、もっとさ、
カッコよくて意味のある名前にしない?
カッコいいというと、やっぱり英語かな…
与板を英語にするとか!
『ギブプレート』
…
何の会なのか全くわからん。
あーだこーだと話をしている最中、俺がスマホで色々と調べていると、ふと打った文字『よいた』が自動変換で、『良い田』と出てきました。
良い田…
確かに町の名前と、田んぼの良いことを表現するにはいいな…
これ、英語にしたらどうなるんだ?
良い…good
田んぼ…rice field
good rice field
おお、良いんじゃね?カッコいい!
意味もある!
全員一致で決まりました。
これがスタートとなりました。
新聞にもちゃんと取り上げてもらいましたし、
地元の広報誌にも出ました。
(全部同じ写真)
ロゴもデザイナーにお願いして、いくつか案が上がってきた中にあったデザイン。
全員が稲作農家なので、米粒をあしらい、その中に稲穂。
ロゴ色は、与板の殿様だった牧野家の家紋、橘(たちばな)になる実(ほぼみかん)の色で、町の色でもあるオレンジ色。
※与板中学校はこの色
活動のメインは、地元のイベントへの出店や、
自分たちで作った与板農作物のPRで県外に行く事だったり、小学校の子供たちへの農業授業だったり、
そんな色々な活動を地元でやっております!
これ以上書くと、一冊の本くらいになりそうなので、このグッドライスフィールドについては、追々紹介していけたらと思います!