朝から濃厚な時間を過ごしています
カオスというのかな、朝から特濃な空気を漂わせる街▪六本木を流していたら、
車道をさかのぼって歩くお客様に拾われた
(私の場合、お客さんを拾うではなく、お客さんに拾われるという)
お二人様で、片方はぐでんぐでん
そのぐでんぐでんなお客様曰く
仕送り途絶だか、勘当だかの憂き目を見たと話され、言葉を失う
続けて、大学を卒業できても、就職できるか、まっ、見通しが立たないと
俺はこの先どうすりゃいいのと絶叫嘆き節
私はその若人の悲憤慷慨の荒海に漂う筏となりて、ただ只ハンドルを握るばかりであった
憔悴泥酔の若人にせめて一縷の光あれと思うワタクシであった
その次にお手てを上げられたのは、これまた若い
けれども、先ほどよりは正気の体
何やら貿易か相場をおやりの風
いまはたしかに大変だけど、なげいてばかりじゃしょうがない、頑張らなくちゃと
足元をふらつかせながら下りて行った
何か、現代社会の一端というか、断面を見せつけられたような午前中