こんにちは!
伊勢一刀彫職人の太田結衣です。
前回、伊勢一刀彫の読み方をお伝えさせていただきましたが、
今日は伊勢一刀彫ってどんな伝統工芸品?
というところを簡単に説明できればと思います。
伊勢地方に伝わる一刀彫は、古くより神宮ご造営に従事する宮大工が余技として端材を用いた縁起物等を刻んだ事が始まりといわれています。
恵比寿大黒などを彫っていたと言われてます。
ここでいう「一刀彫」とは、
一本の彫刻刀で彫るのではなく一刀両断というように、 一度の刻みがそのまま仕上がり面になるような 荒削りで大胆な造形が特徴の木彫です。材料は主に楠が使われており、その香りや素朴な温かみが好評を得ています。
そう。伊勢では材料に楠(クスノキ)を主に使いますが、一刀両断のように削っていける木であれば何の木を使っても伊勢一刀彫と言えます。
なので、意外と特徴があるようなないような…笑
一般的な木彫と違うところは何?
と言われると、、、
・ヤスリは使わず彫刻刀の切れ味だけで艶を出す。
・神社さんのお仕事がメインである為、一点限定品だけでなく、同じデザインを何体も彫ることが多い。
・なるべく手数を減らして、よりそのものらしさを出すデザインと彫り。
そして"つき彫り"で彫っていくのは、
簡単そうに見えて、簡単ではない。
ってところでしょうか。
神社さんのお仕事ってどんな事してるの?ってうのは、また今度お話できたらと思います♪