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飯嶋先生(なんか先生と呼びたくなる感じ)の本が出てたので、これは読もう!と思ったら、近所の本屋さんに下巻しかなくて(上巻は誰かが買ったのね)、仕方なくAmazonさんで購入。
戦国時代終盤、天正7年から話しが始まり、主人公はある徳川家の家臣、というありがちな戦国の物語が始まるのかと思ったら、話しが進んで行くうちにどんどん広く深くなって行くのだった〜😅
この時代の表面的なお話でなくて、深く緻密な調べに裏打ちされているのでしょうが、登場人物も多岐にわたり、描く地域も広いというだけでなく、戦国時代末期に起こった事を華々しい全国統一とされているものが一体何だったのかという事を当時の庶民や地方で生きていた武士達からの視点で描こうとしている点がこれまでの小説と全く違うものに思われます。
しかし、圧倒的な情報量なので、いちいちきちんと把握しようとすると先に進めない😅
なので、あまり細部にかかわらず読み進めています。
これだけの情報量に圧倒されてたら、資料読まされてる感が出てもおかしくないし、小説としての面白さが損なわれてもおかしくないと思うのだけど、上巻読み終わった所でもまだどんどん先が読みたいという気持ちが湧いてくるのは著者の力量によるものだと思います。
歴史的事実を現場にいる人間、それも中心ではなく辺縁にいる一般の人間としての視点で体感するような感じを味わえているのかもしれません。
今、秀吉の朝鮮出兵の所にきてますが、朝鮮出兵という1文字でしかない歴史的事実がこんなに大変な事だったのかと改めて知りつつあります。
さあ、この後主人公にはどんな運命が待っているのか?歴史的事実として知っていた事は当時どういう事だったのか?興味深く読み進める予定です🤗