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ミケマル的 本の虫な日々

『自分とか、ないから。』教養としての東洋哲学


『自分とか、ないから。』 しんめいP著  鎌田東二監修



 教養としての東洋哲学とありますが、今まで読んだ仏教の本の中で一番わかりやすく、さらに老子や荘子などの東洋哲学も含めて書かれていて、いや〜なんかだいぶわかった気がしたです。
仏教は宗教に分類されているけれど、どちらかというと哲学的。
そして、仏教を含む東洋の哲学は「どう生きればいいか」というテーマで語られているので、西洋のどちらかという抽象的な哲学と違って論理的ではあるが生きることを語っているって。
そして、答えがあるというところが違うと。

 私はもともと仏教に興味があって、自分はブディストだと思っているのですが、宗教として信じているってわけではなくて、仏教の思想に共感する点が多いように感じているのだと思っています。
しかし、仏教は仏教で難しいし、色々と宗派があるし、本を読んでもわかった気になるがわかってなさそうといつも思うのでした。
そんな中、この本は著者のしんめいさんがたくさんの資料を読んで、さらに監修の鎌田先生だけでなく色々な方に聞きに行き、自分ですごくご苦労して噛み砕いて書いてくれているので、ほ〜なるほど!と思うこと多。
そのご苦労をそのまま書いているのも、なかなか面白いし。

 しんめいさんのように虚無感に苛まれている?方、仏教について知りたい方、東洋哲学って何?と興味のある方、人生って何?とか思ってる方、年末年始にこれからの生き方を考えたい方、この本読んでみたら参考になるかもしれません。
というか、気持ちが楽になります。
東洋の哲学は「楽になるための哲学」「自分とかないから」「全てフィクション」ですから。
まじですよ(笑)

 ということで、読んでよかったなと思う本でした。



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