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ミケマル的 本の虫な日々

『Mothering Sunday』


 投票日に地元にいないので期日前投票に行ってきました。
山口市役所で午後8時までできるということなので夕方に行きました。
なかなか投票しがいが無い地域ではありますが、投票しないで文句は言えないと思うので。
女性の投票権のためにたくさんの先人が戦ってきたのにと特に思います。

 さて、今日読んだ『Mathering Sunday』マザーリング・サンデー
グレアム・スウィフト 真野泰訳



 1900年代初めのイギリスの階級社会で生きるメイドは年に1度里帰りができる。
それがマザーリング・サンデーと呼ばれる母の日。
当時は召使と呼ばれてお屋敷に住み込みで働いていてほとんど年中無休なので、貴重な1日お休みの日に起こった出来事を核にした小説でした。

 第一次世界大戦の後のイギルス社会での戦争での多くの戦死者、そして徐々に変化していく社会構造を描きつつ、その中で自分を見つけていくメイドの主人公を描いています。
生い立ちや立場は大変だけれど、それをそのまま受け止めつつ客観的で悲壮感のない主人公が語るのが興味深い。
マザーリング・サンデーで留守になったお屋敷の描写が日常と非日常が行き交って、なんとも幻想的でした。
全てを書かずに多くの余韻を残した文章が良いなとも感じました。

余韻のあるしみじみとした中にも希望のある読後感でした。

さあ、世の中を変えるのは一人一人しかいないんじゃない?と思えるような。
とりあえず、選挙にいきましょう!



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