雨が結構降っていましたが、午後から止みました。
10月から11月の週末は毎週フィギュアグランプリシリーズの試合があって、テレビ朝日のネット配信で見ています。
とは言っても、夜中に見るのはしんどいので、起きてから見られる時間に見るって感じですが。
先週のスケートカナダでは日本女子が表彰台を独占という素晴らしい結果でした。
今週はフランス杯。
男子、女子のショートプログラムでは友野一希くんが3位、樋口新葉ちゃんも3位につけました。
さて、最近読んだ本の残りの2冊
偶然どちらも病気に関するお話でした。
『無人島のふたり』 山本文緒
山本文緒さんは著名な作家でたくさんの小説を書かれています。
そんな山本さんが突然膵臓がんの末期の宣告を受けてからの生活を書いたもの。
初めは私的な記録として書いていたものを、本として残そうと思われた。
同じような体験をする人の助けになるかもというお気持ちもあったそう。
コロナの時期ということもあって、軽井沢の自宅でご主人と一緒に無人島にいるみたいということでこの題名。
最後まで書きたいというお気持ちがあるというのと、最後までしっかり作家として描かれているのが凄いなと思いました。
そして、誰もがいつ何時同じような状態になり得るということと、そうなったらどういう事になるのかということ、その時の気持ちと周囲の方達がすごく明確に描かれていて、素晴らしく参考にもなりました。
今を大切に生きなきゃという思いをいただきました。
山本さん、ありがとうございました。
『余命一年、男をかう』 吉川トリコ
こちらは子宮がんと診断された35歳の女性の小説。
この本も気になっていたのですが、文庫になったのを見つけてたまたま買いました。
そしたら、『無人島のふたり』の中で山本さんが読んだって書いてあって、びっくり。
その後この本を読む事になりました。
男をかうの「かう」のところがひらがななのは、買うなのか飼うなのか曖昧な感じにしているのかなと思いましたが、主人公の女性とかわれる方の男性の人生がそれぞれ交差して、思ったよりもずっと深い物語だったなと思います。
主人公の女性の極端な倹約と合理主義も理由があり、男性の生き方にも理由があり、周囲の人たちも丁寧に描かれていて、しみじみとしつつ面白い小説でした。
最近いろいろ読みましたがノンフィクションもフィクションでも、こうやっていろいろあって人は生き、最後には死んでいくわけですが。
そんな多くの人生を読めることが、読書の良さだなと思います。