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ミケマル的 本の虫な日々

カフェ読書『生殖記』


 都会のスタバは混んでる!
とうことで、千駄ヶ谷の地元カフェ?に入ってみました。


こちらのお店は8時から18時までということで、私は16時頃に行って1時間ちょっといたのですが、とても居心地が良かった。
そして、とても照明が明るいのが嬉しい!
(本を読むのには明るいのが一番です笑)

コーヒーも美味しくて、お隣の方が食べていたトーストやスイーツも美味しそうでした。
赤いコースターがいいなと思いました。
コーヒーって赤が似合うような気がする。



 昨日から読んでいる『生殖記』朝井リュウ をここで読了しました。


 喫茶店で読むと集中できるのはなぜなのかな?
とにかく、この本は面白かったです。
ネタバレするといけないのであまり語れないのですが、1人の男性を内部から語るのですが、語り手がなかなか斬新です。
初めの方は生命の歴史の中の人間みたいなところから、30代の1人の男性の生い立ちと生き方が描かれています。
その切り口がとても面白くて、最近の朝井さんの中では一番楽しませていただきました。
 
 現代社会というか人間社会の皮肉をこめた分析が秀逸。
そして、それを語るための視点をこの語り手にしたのがすごいな!
前作の『正欲』もすごいと思ったけれど、人間だけでなくさらに生物学的な多様性ということまで広がっていながら、1人の男性の生き方というところときちんと集約されているのが朝井さんの筆力かなと。

 この話とはちょっとズレるけれど、数年前にY遺伝子無しで(雄の精子無しで)卵子を刺激することで発生が始まってマウスが生まれたという事が報じられました。
もう男はいらないんだな〜と家人がしみじみ言っていたのを思い出しました。
そして、Y遺伝子は時間と共に短くなっており、そのうち消えてしまう運命だと言われている研究もあり、男性とは女性とは生殖とはということを考えると、なかなか興味深くもあります。

 これから朝井さんがどんな小説を書かれるのか、ますます楽しみです。



 

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コメント一覧

sakunoaoi
朝井リョウさん、すごい小説を書くのにエッセイが面白くてギャップがすごいです(笑)。「生殖記」も気になってるので読んでみようと思います。
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