フィギュアスケート、今シーズン(2022−2023シーズン)は初めから大きな記録が出ました。
USクラシックというISU公認の大会でイリア・マリニン選手(アメリカ)がクワド(4回転)アクセルをクリアに決めて世界初の成功!
フィギュアのジャンプは回転不足なく回りきってクリアに降りた時点で成功ということになっています。
マリニン君は4回転の申し子のような選手。
これで6種類全てのジャンプの4回転が成功したことになるけれど、それぞれのジャンプを初成功した選手は皆さんお若い時に成し遂げています。
ちなみにクワドフリップは宇野昌磨選手、クワドループは羽生結弦選手が初めての成功者です。
<4回転トーループ> 1988年=カート・ブラウニング(カナダ)
<4回転サルコー> 1998年=ティモシー・ゲーブル(米国)
<4回転ルッツ> 2011年=ブランドン・ムロズ(米国)
<4回転フリップ> 2016年=宇野昌磨
<4回転ループ> 2016年=羽生結弦
<4回転半> 2022年=イリア・マリニン(米国)
4回転トーループをカート・ブラウニングが初めて飛んだのが1988年だから、34年かかってクワドコンプリートしたんですね。
ソチオリンピックの時には4回転ジャンプはトーループ1本か2本、サルコーを飛ぶ選手が少しって感じだったのに、今ではトップ選手は4本、5本の複数多種類のクワドジャンプを組み込んできています。
そして、最後のクワドだったアクセルは4回転半。
羽生選手など複数の選手がトライしていましがが、なかなか試合でクリアに降りることはできなかった。
流石に4回転半は難しいな〜ってみんな思ってたけど、とうとうマリニン君が決めました。
十代の選手は伸び盛りで怖いもの知らずなので、だいたいそういう選手が新しいジャンプを成功させることが多いようです。
マリニン君はアクセル以外でも4回転ジャンプを多種類跳ぶことができる選手なので、これからスケーティング技術や表現力をもっと磨いていったら素晴らしい選手になっていくと思うな〜。
ネイサン・チェンが学業に専念し、ジェイソン・ブラウンも休むという今シーズン。後のアメリカの男子フィギュアを引っ張るのはマリニン君。
怪我にだけは気をつけて、日本男子と切磋琢磨していって欲しいと思います。
ちなみにこの大会で2位になったのはフランスのエイモズ選手、3位はアメリカのプルキネン選手で、このお二人は私が好きな選手です。
スケーティングスタイルが独特で表現力が高い選手。
試合だからジャンプは大切だけど、やっぱり私はスケーティングと表現力だな〜
とはいえ、両方持ってる希少な選手がトップを争っているわけなので、まさに神業の世界を見せてもらってると思います。
とはいえ、両方持ってる希少な選手がトップを争っているわけなので、まさに神業の世界を見せてもらってると思います。
オリンピックの後のシーズンは引退やお休みが多いので、選手の勢力図が大きく変わるシーズン。
シニアのグランプリシリーズはの始まる10月が待ち遠しい❗️