ミケマル的 本の虫な日々

初めての文楽



 23日に博多座で初めて文楽を観てきました
演目は『菅原伝授手習鑑』でした。(昼の部)
菅原道真が陰謀により太宰府に流されることを軸に、道真ゆかりの農家の翁とその三つ子の子どもがからみ、さらに道真の養女と親王との恋があだになりという、お話。

 全部通しだととても長いらしい。今回は
    車曳の段
    茶筅酒の段
    喧嘩の段
    桜丸切腹の段
    天拝山の段
          でした。

 これまで文楽にそれほど興味がなかったのだけれど、三浦しをんの『仏果を得ず』と『あやつられ文学鑑賞』を春に読んでから、にわかに「文楽が観てみたい」という気持ちが湧いてきていたのですが、博多で公演があるというので早速チケットを購入して、ちょっと行ってみないとだまくらかした旦那と同じ本を読んで興味をもったお友達と3人で行ってきました。(高速1000円だし)

 いやー期待に違わず良かったです 歌舞伎と違うところは、すじも台詞も全部太夫と呼ばれる人が語るところ。太夫の語りと三味線だけで進んでゆきます。それに合わせて人形が動かされるのですが、だんだん人形が生きて動いているように見えてくるのが不思議です。人形は3人で動かしていて、足と左手を動かしている方は黒子になっているのですが、頭と右手を動かすメインの方は姿はそのまま見えているのにです

なんといっても、人間国宝の太夫・竹本住太夫(たけもと すみたゆう)が太夫をつとめた、「桜丸切腹の段」が良かったです。一人で語っているのに、それぞれの人形の台詞になっていて、その情感がひしひしと伝わってくるのがすごい。また、桐竹勘十郎のあやつる八重が可愛い女房なのに夫が切腹する場面で嘆き悲しむという所作が、まるで生きているようでしたよ

 私は歌舞伎よりも、文楽の方が好きでした。今度は大阪か東京でぜひ観てみたいです。
太夫と三味線がくるっと回って登場する出語り床がみたい
他の演目も観てみたいという感じですね

 話は変わりますが、高橋大輔が全日本で優勝しました まだまだジャンプが乱れていたけれども、4回転ももう少しというところだったし、なによりも自信を持って滑っていて、高橋の魅力的なスケーティングが見られて本当にうれしいです。だんだん上がり調子になっているので、オリンピックではもてるものを全部出せたらいいなと願っています。はっきりいってメダルをとってほしいというよりは、満足のいくすべりをしてくれたら充分と思います。
 
 ファン丸出しのコメントを熱く語ってしまいました。やれやれ失礼しました

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コメント一覧

みけまる
文楽 again
 語りと人形という組み合わせがとてもよく、本場の大阪でぜひ観たいと思いますよ。
 県大の江戸文学の先生が、文楽はいいですよとおっしゃっていたので、どんなもんかなと思っていたのだけれど、観に行ってよかった。古典芸能は、テレビで観てもいまいちのことが多いので、本物を観ないとね。先生がいろいろ資料を貸してくださったので、来年はいろいろ勉強しようと思っています
ナッキー
20代の頃、文楽の映画版”曽根崎心中”を岩波ホールで見て、その後、しばらく文楽にはまってました。人形なのにか、人形ゆえにか、生身の人間とは一味違う色気と凄味がたまらないですよね(*^_^*)
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