足立美術館で買ったお庭の絵葉書
左上は紅葉の時期に虹が立っている風景。山の紅葉が借景になっていて本当に美しいです。
足立美術館はお庭が素晴らしくて、それがメインのように感じていましたが、展示物も負けていませんでした。
日本画のコレクションが主ですが、その中でも横山大観の作品が初期から晩年に至るまで120点もあるそうです。また、魯山人の作品の多くもあって、魯山人の展示室が設けられていました。多くの陶器や書がありました。
<パンフレットより>
今回は「没後50年榊原紫峰展」と「春の横山大観コレクション展」そして現代日本画名作選Ⅰ「旅する日本画」も展示されていました。
<パンフレットより>
榊原紫峰(1887〜1971)は花や鳥に向かい愛情を注ぎながら、一途に花鳥画を描き続けた画家だそう。たくさんの植物や鳥、動物を自ら飼ったり観察をした上で一貫した情熱の制作体制で描き続けた人ということで、その自然に対する真摯な作風に共感するものがありました。
鮮やかな色使いも素晴らしかったのですが、歳を経るごとにシンプルな作風になっていく様子もまた良かったな〜〜。
「青梅」大正7年作
爽やかな色使いと鳥を配した代表作のようです。
とても好きだなと思ったので絵葉書を買いました。
初夏の庭の爽やかな風を感じられるようです。
横山大観の春のコレクションも桜などをモチーフにしたものが多く展示されており、見応えがありました。
見ているうちに、絵の中の風景の風や月の光など、その絵の風景の中に立っているような感覚に。こういう臨場感があるのが名作というものなのかしら?と思ったです。素晴らしい日本庭園を見た後ということもあるのかもしれませんが、横山大観の絵の素晴らしさはもしかしたらこういうこと?と。なかなか素晴らしい体験でした。
今回は見られなかった秋の「紅葉」の絵葉書
そして、最後に見た現代日本画名作選「旅する日本画」
海外の風景、日本の風景を書いた日本画がたくさん展示されていました。
どれも現代を代表する画家の方と思いますが、とても大きな作品が多くて迫力がありました。
今はいつになったら行けるかわからない海外の風景が広がっていて、しみじみと見させていただきました。
特に辺境の地の人物を描いた作品が心に染みました。
最後に見たこの一連の現代日本画の世界がとても良くて、感動しました。
大観や特別展の後なので、ここをスルーされてる人が多かったけれど。
私は他の展示よりも、あえてここにあった日本画の数々に心動かされました。
今を描いているからかもしれませんね。
足立美術館は庭園は本当に評判通りの素晴らしさでしたが、絵画などの展示物も見所たっぷりでした。
横山大観の作品は季節ごとに入れ替えられるということですから、四季それぞれ違う作品を見ることができるようです。
また、多くの現代日本画の名作も所蔵しておられるようなので、こちらも素晴らしいものがたくさんあるのではないでしょうか。
今回、本当に行って良かったなと思います。