旅の始まりは大阪駅である。
夜行列車で西へ下る情景は、40年前に何度となく体験した切なさを思い出させた。
特に、寝屋川のプラント整備で仕事が上手くいかず、1週間程度殆ど寝ずに頑張り、最終的には工場から応援部隊が派遣され、自分はみんなより早く引き上げた。
その時は色々な面で切なかった。
思い起こすと、その帰りの列車が淀川を渡る時刻、家内は生死の間をさまよい、一人娘が誕生した。
映画の画面と想い出が重なり、息も出来ないほど胸に応えた。
人生には色々な試練がある。
その苦しみは、その殆どが自分の中で膨張する。
それは、身近な人を信じ大切にすることが、おろそかになった時から始まる。
そんな悩みを抱えた人達が、とある漁村の老人達と接触し、次第に自分を取り戻してゆく筋で、綺麗な風景と素朴な人々の生活が描き出され、何十年ぶりに観た映画であったが、感動し自然とあふれる涙を止めることが出来なかった。
そうなんだ、我々がお手伝いしようとしている故郷も同じなんだ。
それをどのようにしたら、みんなが気付くのだろうか・・・・・・。
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