少し前に読んだ本、「リカバリー・カバヒコ」青山美智子著・光文社刊に、
この年では新しい環境にチャレンジするのは無理。…と、息子夫婦との同居を渋る姑に、お嫁さんが言います
チャレンジではなく、アレンジしながらやって行きましょう。
「チャレンジは難しくてもアレンジならできる気がしませんか?」
この台詞を読んで、ふと、「そう言えば、私にもあったな…」と、この絵のことを思い出しました。
2006年12月描画・画材:色鉛筆&パステル/B3サイズBBケントボード
この絵は2006年の12月に描きました。
前回のブログでも書きましたが、私はノーマン・ロックウェルをこよなく愛しています。中でもロックウェルの描くクリスマスの絵には何年経っても、幾つになっても心が躍ります。
でも、この頃の私はちょいっと大忙し。
家の中に介護が必要な病人が2人いて&フルタイムの仕事でヘトヘトでした。描きたいけど描きたいものが何も浮かんでこない。描く気力もなくなりかけていました。
そこで「ロックウェル!」
大好きなロックウェルの、それもサンタさんなら!と、
ロックウェルに教えを乞う、もっと言うと救いを求めるような気持ちで描き始めました。日常のすべての不満・不安を描くことで埋めたかったのです。
ノーマンロックウェルの本物はコチラ↓
A Drum for Tommy(Santa with Drum) 1921
絵に猫を入れたのは犬猫病院に持って行けたらと思ったから。
お手本には背景がつけられていなかったのですが
サンタさんを描いたら調子にノッてしまって、どうせチャレンジするのなら思い切ったものにしたいと思ったのと、ヘトヘトな自分を元気づける気持ちも込めて、生命力を感じさせるグリーンを入れて、夢や希望が感じられるように、オーナメントの実みたいなものを描き入れたのですが
これだけだとなんか違うなぁ、
宙に浮いているってイメージだから、、、、
「そっか、バブルなんかどうだろう?」…って、その中に子供たちが喜びそうなプレゼントを描き入れたら、こういう感じになりました。
チャレンジ→→アレンジです。
冷めて見ると、バブのお風呂に漬かっている感が否めませんが、😓
この絵は習作のワリに評判がよくって(だってもとはロックウェルですもん)クリスマスをすぎても犬猫病院に置いてもらうことができました。
今でもクリスマスになると「持ってきてね♪」と言われる人気者です。
因みに、冒頭で記した本
「リカバリー・カバヒコ」のあらすじなどはコチラで
リカバリー…カバだけに😛