ず~と棚上げにして「すまないな~」と思っていることがある。
それは友人のワンコの絵。
その友人は私がホームページを立ち上げた2003年、そこに載せたプロフィールの簡単な地図から私の仕事場を推理し、ケーキとお花を持ってやってきた。
最初はびっくりしたけどその明るく屈託のない性格にはこれまで色んな場面で癒されて、世界を広げてもらった。恩人のような、大切な友人だ。
友人のワンコは当時、佐渡ではまだ珍しい犬種だったコーギー。
正確にはウェルシュ・コーギー・ペンブロークという、イギリス出身のワンコ。
因みにウェルシュ・コーギー・ペンブロークの歴史は深く、
12世紀ごろに、イギリス・ウェールズ州のペンブロークシャーで誕生したと言われている。 ウェルシュ・コーギー・ペンブロークという名前も「ウェールズのペンブロークシャー地方にいる小さな犬(コーギー)」という意味から名付けられています。
12世紀ごろに、イギリス・ウェールズ州のペンブロークシャーで誕生したと言われている。 ウェルシュ・コーギー・ペンブロークという名前も「ウェールズのペンブロークシャー地方にいる小さな犬(コーギー)」という意味から名付けられています。
アメリカの絵本作家であり画家、人形作家でもある
ターシャ・テューダーが飼っていた犬ということでも知られている。
私の周りでも友人だけじゃなく、絵仲間にもコーギー好きが多くて、友人には申し訳ないと思いつつ、練習のつもりで描いてみたのが
コレ↓



画材/パステル&色鉛筆/A3ケントボード(細目)
画面の日付をみると分かるのだけれど、この絵は描いては止め、また少し描いてはモヤモヤ迷い…と、出来上がるまで2年ぐらい時間がかかってしまっています。
それは、周りにコーギーと暮らす人が多かったから。
毎日見てる、みんなが知ってるものを描くのは(私には)一番難しい。
一緒に暮らして、顔も体も存在のすべてをわかっている人に、
「これ、違うよ」って言われたらツライなぁ…なんて、
今思うととっても、とっても小さいことで「つい」筆が止まってしまっていたのでした。
友人のワンコの絵に手が付けられなかったのもそんな理由。
「ガッカリされたくなかった。」
練習作でもこんなにモヤモヤするのに、大切な友人の絵ならば…そのプレッシャーはモヤモヤどころではない
でも、頼んでくれたのは嬉しいし、希望も叶えてあげたい。喜んでももらいたい。だから余計なことは考えないようにしてここまで描いてみたけど

うーん、なんか違う。何だろう…何かが違うって、また迷ってしまって
友人の「いつでもいいから…」という言葉に甘えて、逃げちゃった。
話はそれるけど、自分個人じゃなく、誰かのために描く絵って、手紙の返事を書くことみたいな作業だと思う。
友人が届けてくれた友情への返事、そして、友人のワンコ達への返事、その言葉では伝えきれない思いを絵にできたらいい。
欲張りだけど、そういうものを贈りたい。
そう思うと、この絵はやっぱりどこか違う。
何が違って、何が足りないのか分からないほど、まだ、まだだなって、思っていた。
それから犬猫病院や、ネットでコーギーを見るたび思い出してはモヤモヤしていたのだけれど、やっぱりその返事が描けず今に至ってしまった。
でも、最近いろんな災害や思わぬ人の訃報が届くようになって
「もうジタバタしてちゃいけない。」
大切な人には会えるうちに会って、気持ちを届けなきゃ!って、突然の心境の変化が…。
とは言え、20年も待たせてしまったので今さら遅いかもしれない。
それに、あれからずいぶん年も取って目も体力も落ちてしまって、決していい出来じゃないかもしれないけれど、それでも今ある感謝の気持ちを、返事を描いておかなくちゃ!と思っている。
来年の話をすると鬼に笑われるといけれど、
笑われたっていいや。😄
よし、準備OK!返事、描くよ