J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

親父になったしみやん

2006年05月14日 | 緑の仲間
"きこりのしみやん”がいうことにゃ、

黄金週間最後の日曜、いつもだったら雨降り中止の森で遊ぶ定例会、
子供の「やろうよ」に誘われて、「森で端午の節句!」をやったそうな。

泥んこ、水びしゃ、大喜び。

濡れてる葉っぱや、はじく葉っぱを発見したり、
そおっと、葉っぱを裏返しては、雨宿りの虫探したり、それはそれは、おおさわぎ。

いつもと違う雨の森に、心もしっとり潤ったろうて。

森が仕事場の”きこりのしみやん”、
黄金週間とお盆休みは、魚魚の里で"釣堀のお兄さん"に変身してた、と。

幾つか家族で来ていた中に、小学5年の男の子がいて、随分上手に、15匹も釣り上げた。

あれ、あれ、4匹まではいいけれど、後は料金がかかってくるぞ、
こりゃ一緒に来たおばあちゃん、大変だぞ、と、
釣った魚を一緒に捌きながら、そのおばあちゃんに話しかけた。

そのおばあちゃんの言うことにゃ、
3年前から毎年にここにきているそうな。

3年前は、お父さんが19匹も釣り上げた。
その子は、やっとこさの1匹。
その後、お父さんの釣った魚を捌いてみんなで炭火焼にして、美味しく食べた。
それから3日後、お父さんは、みんなにさようならをした。

お父さん、末期のガンを知り、沢山沢山遊んだそうな。
黄金週間たくさん楽しく遊んだけど、
命をやりとりしたそのことが、その子の胸にも一番残った。

そこで毎年その日は「魚魚の里の日」になったそうな。
親戚家族で集まって、魚魚の里で釣りをして、親水公園でたっぷり遊ぶんだそうだ。

今年の釣果にきっとその子のお父さん、大きくなったと目を細めるだろう。









"きこりのしみやん"が言うことにゃ、
釣堀に、茶髪のヤンキー娘がくるんだそうだ。
まだ中学のその娘、”きこりのしみやん”こと”釣堀のお兄さん"に、
「親父と呼んでもいいかな」
と爆弾発言。

”きこりのしみやん”は"釣堀のお兄さん"だから、ちと、あわてた。
「お兄さんがいいだろう」
そしたら、その子がこう言った。
「お父さん、ジャ違うし、お兄さんでもないし、親父って感じなんだな。」

よくよく聞いて見ると、その娘の父親は、
娘がまだ小学2年の頃に自分でこの世を去ったそうな。

ところが魚魚の里に来てみたら、
ああしてみろだの、こうしてみろだの言いながら、話してくれるしみやんがいた。
家の中には、ほんとの父親はいないけど、家の外に、お父さんがいた。
その娘はそう思ったんだと。

”きこりのしみやん”こと"釣堀のお兄さん"は、"親父"になった。

"親父"になったしみやんが言うことにゃ、
森や川に出ておいで、そこには自分たちがいる。






”きこりのしみやん”こと"釣堀のお兄さん"こと"親父"は、
森林療法研究会・静岡に入っている。
山の専門家、心の専門家、小学校の先生、いろんな仲間がいる。

5月は山も、待った無しにすてきな頃。
健脚向けの臨時企画「シロヤシオのトンネルで春らんまん」5月28日日曜日に出かけるよ。

愛子様のおしるしシロヤシオが、トンネルになって咲く季節。

”きこりのしみやん”その間にも、間伐作業で大忙し。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
hahaさん、 (本人)
2006-05-17 16:46:59
自分に気付いたり戻ったり、自分でいられるところ、それがやはり自然の中なのかもしれませんね。

山で仕事をするようになって、すっかり変わった、としみやんも言ってました。



hahaさんが近くの森にいったら、きっと、しみやんたちも近くにいます!
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あったかそうな人達 (haha)
2006-05-16 21:16:54
この数日 いやな事件ばかり流れてましたね。

皆がいてくれれば 山は楽しいですね。

参加したいです。機会があれば、、でなく機会を作って、、
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