6月9日。
静岡市のアイセル21で、講演会があった。
主婦たちが活動するプラムフィールドが、チェルノブイリのときに立ち上げた静岡放射能汚染測定室。
再び、活動することになった。
立ち上げのときからアドバイザーになってくれたのは、京都大学原子炉実験室の小出裕章さん。
原子力バンザイ、科学技術の最先端を集めた人類の光、が常識だったついこの間。
小出さんも、原子力に未来を感じた青年だったが、研究する中で、そうではないことに愕然とする。
長年、そのフィールドにいながら異を唱えて来た。
生半可に出来る仕業ではない。
皮肉にも、懸念された事態が起こって、彼は世の注目を集める。
当日、講演会には県内外からまさしく老若男女が集まった。
平易な分かりやすい言葉で語る真摯な姿。
そのときの模様は、こちらで。
3.11以後の世界~市民に出来ること(小出裕章さん講演会)
そして明日、この講演を前に語ってくれたお話を放送する。
時に言葉を選び、時に間を取り、声が変わり、小出さんのナマの心情が伝わる話になった。
国が公表しているデータの意味を教えてくれたり、地球の放射線の歴史を簡単に語ってくれた。
そこには、生きることの覚悟が、哲学が、あるいは姿勢が、ある。
結局、物事とはそういうことなんだろうと思う。
ところでご本人は、身長も高くダンディで知的で、大変ステキなヒトだった。
わたしはひょっとして、ほおを赤らめていたかもしれない。
人となりが、たたずまいを決めるのだろうか。
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