わっきぃブログ

娘&息子とサックスと映画と海と出張その他日常で気がついたことをぶらぶらと書きつづります。

妹へ。「混ぜるな危険!」

2004-09-05 20:24:31 | 雑記
ひさ~しぶりに、妹からメールが来た。

「”塩素系漂白剤”と”酸性洗剤”は混ぜるとどうなるの?」

・・・世間に出ると、高校時代の化学って、
な~んにも役に立たないんだな~って・・・

世間一般もそんなものなんでしょうかね?
何のために、”混ぜるな危険!”の表示があるんだか
取り敢えず、塩素ガスが出て死んじゃうよって答えておきました!


カビ取り剤のような”塩素系漂白剤”の主成分である
次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)は、
酸性の洗剤等(洗剤だけじゃないよ。お酢やレモン汁なんかも!)
と混ざると、分解して塩素ガスを発生します。

塩素ガスは、
  3~5ppmで刺激臭を感じ、咳や鼻水、涙が止まらなくなる。
  5~7ppmで肺炎や肺腑種を生じる。
  100ppm以上で、瞬間的に呼吸困難になり死亡する。
というように、猛毒です。
第1次世界大戦でも使われた毒ガスの祖先ですね。

換気が十分に行われていない浴室などで混ぜたりすることにより
発生した塩素ガスを吸って倒れる事故が今でも発生してます。
(さすがに表示されるようになった88年以降死亡事故はないようです)
次亜塩素酸は空気中の二酸化炭素とも反応して分解していきますから
何もしない長時間放置も危険です。
混ぜないのは基本として、お風呂など掃除する時は
十分換気してくださいね!

また、塩素系漂白剤には次亜塩素酸ナトリウムを安定させるために、
通常、水酸化ナトリウムも入ってます。(アルカリだと安定なのさ)
こちらは強力なアルカリ性で、皮膚に付くと”ぬるぬる”します。
これは、この強アルカリによるタンパク質変成作用によるもので、
これが目に入ると失明の危険もありますから、十分気をつけてください。
もし、目に入った場合は多量の水で洗い流してすぐ眼科へ!!

ロサンゼルス空港で爆発事故。

2004-09-05 18:46:33 | Weblog
ロス空港で電池が爆発、数千人の利用客が一時避難

日本人旅行客が持っていた乾電池が爆発し、
安全検査担当者ら8人がけがをして、空港自体も
3時間半に渡って閉鎖されたようです。

で、この爆発したのはどうやらダイビングで使う
水中撮影用カメラのストロボの電池のようです。

ダイビングに使う水中ライトや、ストロボ、カメラには、
その電気特性からニッケル水素充電池を使うことが多いです。
(低温下での性能低下が起きにくく、容量自体も大きい。)
最近ノートパソコンなんかによく使われている
リチウムイオン電池は、性能は高いのですが、
乾電池型がないので、カメラには使えてもその他には使えません。
(制御回路を組み込む必要があるので、専用の形状の物しか
 今はまだできないのですよ。)

ダイビングは特殊な環境です。
使用中、使用後も、ちょっとしたミスで内部に水が侵入します。
電池(ニッケル水素電池に限らず)は、水に触れると
酸素と水素ガスを発生します。
水の電気分解ですよ。中学の理科かな。(2H2O→2H2+O2)
水素です。火の気や火花があれば”BOMB!!”
爆発するんですね~。
水素の爆発限界は4~75vol%ですから低濃度でも爆発します。
電池を出し入れした時に爆発と言うことですから、
おそらく火花が散ったのでしょう。

この日本人は、運搬時には電池を必ず抜くという
基本を怠ったんですな。

こういう場合、居合わせて、足止め喰らった客は
どうしたらいいんでしょ。
空港で3時間といったら長いですよ~
国際線だと大体チェックインの2時間前には空港に着いてますから
合わせて5時間以上・・・。ぐったり・・・。

自分も一度デトロイトで2時間近く待たされたことがありますが、
何もすることなくて、ひたすらコーヒー飲んでましたヽ(´ー`)ノ

ちゃんと、基本は守って欲しいですね。

今日の映画は”ディープ・ブルー”

2004-09-05 16:11:38 | 映画&TV&演劇
結局海に行けなかった代わりに、見たい見たいと思ってた
”ディープ・ブルー”を見ました。

レニー・ハーリン監督の、遺伝子操作で賢くなったサメに襲われる
海洋アクションじゃないですよ(^◇^)

イギリスBBCによる海洋ドキュメンタリーです。
(首相が”華氏911”の代わりに見に行ったやつですね)

海と、その周辺に住む生物を丁寧に映し出していきます。
ただ、そのスケールの次元が全く違うんですよ。
製作7年、ロケ地200カ所、撮影時間7000時間に及ぶ
超大作になってます!
映像も”どうやったら取れるんだ??”というシーンの連続。
すごいですよ~!!

  イルカ、癒されるだけじゃないね
  アホウドリ、やるじゃん
  カツオドリ、かっこいい~
  イワシ、何じゃ、この群れ!?
  クジラ、大迫力~
  アシカとシャチ、生きるって戦いだ
  ペンギン、ロケットみたい。かわい~
  ホッキョクグマ、泳ぎ上手~、狩りちょっとヘタ~
  サメ、あそこまで数が多いと・・・
  クラゲ、なんか不思議~
  深海魚、もっと不思議~
  などなど・・・(順不同です~)

未だに撮影された映像が学会にも使われるほど
貴重な映像のオンパレードです。

自然、ドキュメンタリーが好きな人にはお勧めです!

気をつける点として、小さいお子さんには
ちょっと刺激が強いかも。
(弱肉強食を理解してないと辛いかな。)

あと、最後のシーンですが。
やっぱり反捕鯨国が作ったドキュメンタリーだな~って。
それだけがちょっと残念。

”ディープ・ブルー”公式ページです。