ジュニア選挙。
政治教育プログラム 授業モデル
この単元の目標は 連邦議会選挙におけるテレビというメディアの役割を それが政治に対して持つ可能性と危険性の点から分析 評価 し 特に テレビでのシュトイバーとシュレーダー の 振る舞い を 調査 することである。生徒は 多くの市民にとって娯楽の道具であるテレビが 政治にとって最も重要な選挙に影響を与えているということについて真剣に考えなくてはならない。
二人の実際の首相候補の名前を出して学習を促すところにも リアリティを追求するドイツの政治教育の特徴が良く表れていますが 注目すべきは やはり テレビに対する批判的な姿勢でしょう。
この授業モデルは別のところで テレビは民主主義を無力化する恐れがあると述べています。つまり ビジュアルな性格を持つそのメディアは 個々の政治家を大きく取り上げ 彼あるいは彼女に絶大な決定権があるかのような印象を人々に与えがちですが そのことが より 強力な指導者を求める気持ち つまり 政治的な依存心を視聴者のあいだに生むことになるというのです。
このように 現実の社会に対する政治的な 理解 こそが民主主義の能力の基礎だと考える姿勢は 戦後ドイツの政治教育の特徴を良く示していると言ってよいでしょう。 。。その上で主体的 合理的に判断 行動 することが期待されているのです。。。近藤孝弘名大助