酔いどれ山ガラス

リタイア後のエンジョイライフ
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以東岳(1771.4m)

2008-09-01 22:36:06 | 登山の記録

山 名    以東岳(1771.4m) 朝日連峰
所 在       山形県東田川郡朝日村大字大鳥字高岡
日 時    平成20年8月30日(土)~31(日)
人 員    単独

コースタイム
8/30(曇)
泡滝ダム発11:47~(1:00)冷水沢~(0:27)七ツ滝沢~(1:12)大鳥小屋(タキタロウ山荘)着14:35(泊)

8/31(曇一時雨)
大鳥小屋発5:17~(0:26)東沢(流入口)~(1:05)森林限界(約1375m高)~(0:09)水場~(0:45)以東小屋~(0:08)以東岳山頂着8:15
以東岳山頂発8:30~(0:39)オツボ峰~(0:24)水場~(0:56)大鳥小屋着10:34
大鳥小屋発12:00~(0:54)七ツ滝沢~(0:22)冷水沢~(0:50)泡滝ダム着14:13

【注】カッコ内は所要時間で休憩時間は含まない。山の所在は入山口の集落又は最奥の施設の字名をとった。
大鳥小屋~以東岳~オツボ峰~大鳥小屋間はサブザックによる軽装

 スポーツクラブの「大鳥池トレッキング」に申し込みしたら満員御礼でお断りを受けた。マイカーでオープン参加しようかと思ったが、折角大鳥池まで行くのだから以東岳も登って来ようと前日から出かけることにした。

 大鳥池は昭和41年と47年に大朝日岳から縦走し最終日に泊まったことがある。また、昭和54年にも少年団の以東岳登山に随行したが、大雨で大鳥小屋に2泊しただけで下山した。あれから30~40年経っているので、また行って見たいと思っていたが、よいきっかけとなった。

 前線が停滞し天気予報はよくなかったが、後になるほど回復しそうなので出かけることにした。林道終点の泡滝ダム、前回来た時はまだ建設されてなかった。舗装された広い駐車場があり数台の車が停めてあった。天気は晴れたり曇ったりで少し湿っぽい空模様だ。

 ここから等高線沿いの開けた平坦な登山道が冷水沢まで続く。歩き始めてすぐ3人の下山者と会う。天気のせいかヤマカガシらしき黒い太丸の蛇が足元を何回か(6本!)横切る。冷水沢には立派な吊り橋が架かっていた。昔はここからさらに泡滝峠を越えて下山しなければならなかった。

 冷水沢からは樹林間を行く本格的な登山道となる。平坦路30分位で七ツ滝沢通過。ここにも立派な吊り橋があった。吊り橋のたもとは明るく開けておりよい休み場だ。ここから尾根斜面の大きなジグザグ道を登る。「自然保護のためショートカットをするな」の標識があった。ここを登りきれば大鳥池だ。最初の3人以外登山者とは会わない静かな山旅だ。

 ジグザグ道を登り切ると樹林の先に大鳥池が幽玄の佇まいを見せていた。しばらく樹林間を歩むと立派な大鳥小屋(タキタロウ山荘)に着く。周辺に登山者はおらず静かで、管理人が外のベンチで直登コースを登る登山者を双眼鏡で追っていた。(6人パーティが以東小屋へ向かい11時ころ出発したとのこと。)

 大鳥小屋はバイオマスのトイレが設備され清潔できれいな小屋だった。屋外には水屋、屋外トイレ、数多くのベンチ、キャンプ場が整備されてあった。管理人は今日はまだ宿泊者がいないのでどこでも好きな場所を使ってよいとのこと。が、結局、100人収容可能なこの小屋は私1人の貸切となった。

 夜半、雨が降ったり止んだりしているようであったが朝には降っていなかった。天気は前日同様、高曇りで、以東岳頂上付近はガスに包まれていた。天気の回復を期待して5:17出発。大鳥池の渕をへつり直登コースへと向かう。

 大鳥池の水源の一つである東沢の左岸へ渡り直登コースに取り付く。ガラ場の沢のような棒登りが続き「直登コース」の命名を納得。私はだらだらな登りより、急登で高度を稼げる方が好きだ。1100m付近で雨が強くなり雨具を着ける。1375m付近で森林限界を抜け、草紅葉の始まった草原の緩い登りとなる。幸い雨があがり大鳥池も見え隠れしている。

 以東小屋着7:49、大鳥小屋から2時間半、意外と早く着いた。以東岳頂上付近で人声が聞こえたがガスっていて見えない。例の6人パーティのようだ。小屋は内外とも大変きれいな小屋で、周囲にはウメバチソウなど高山植物が咲いていた。小屋には誰もいなかった。小休止のち頂上へ向かう。

 以東岳頂上着8:15。時折海側の景色や大鳥池が見え隠れし、シャッターチャンスを狙って写真撮影をする。8月の終わりの日曜日、有名な?朝日連峰でここまで登山者に会わないなんて・・・時代も変わったのかなぁ・・・。

 先行の6人を追ってオツボ峰コースを下る。こちら側の尾根はガスの中だ。オツボ峰で先行者に追いつく。この付近の砂礫地にはマツムシソウ、ハクサンイチゲ、ウメバチソウ、ミヤマリンドウなどの高山植物が咲いていた。

 三角峰付近でガスが晴れだした。この付近の登山道は石畳となっており、随分手(金)をかけ整備したようだ。大鳥池に降り着くあたりで私と同年配の男性1名登って来る。

 大鳥小屋着10:34。5時間17分で直登コース~オツボ峰コースを一巡りした。予定より1時間半、早く着いたので小屋前のベンチで昼食をとりながら、スポーツクラブのトレッキング隊を待つ。

 11時過ぎ、トレッキング隊到着。知人も沢山参加していた。12:00、トレッキング隊より先に大鳥小屋発。下の方は天気が良く暑い。泡滝ダム着14:13。17:10には帰宅した。

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2 
 林道終点の泡滝ダム。舗装された広い駐車場がある。

5  
 冷水沢の吊り橋

9_2  
 七ツ滝沢の吊り橋

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 神秘の湖「大鳥池」。右下の標識は三角池(ミスマイケ)への案内板

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 大鳥池畔の大鳥小屋。瀟洒なペンションにも見える。

10_2  
 100人収容できる大鳥小屋(タキタロウ山荘)

24  
 大鳥池から以東岳、以東小屋
 奥の尾根の高いところ。以東小屋も確認できる。

25   
 大鳥池から化穴山
 新潟県の登山者が好みで、年1~2のパーティが入ると管理人が話していた。

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 きれな大鳥小屋の内部(1階)。宿泊者は私1名のみで、まったくの貸切であった。

16
 大鳥池の制水門。以前来たときのものとは違い平成2年に改築されたものだ。

 30_2  
 東沢水源流入口の沖積地(大鳥小屋の対岸)

32  
 森林限界上部の草原から大鳥池

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 以東小屋前のアキノキリンソウ

39
  頂上付近のミヤマリンドウ

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 頂上付近から以東小屋(鶴岡方向)

38_2  
 以東小屋前のウメバチソウの群落

41 
  以東岳頂上から大鳥池

42  
 以東岳頂上の三角点と大鳥池

43 
 以東岳山頂の登山標識(村上方向)
 まっすぐ下ると以東小屋、左側が縦走路になる。

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 ハクサンイチゲ(オツボ峰付近)

57
 ウメバチソウ(オツボ峰付近)

59
 マツムシソウ(オツボ峰付近)

 60_2
  ヒナコゴメグサ(オツボ峰付近)

62_2
 三角峰付近から以東小屋

63_2  
 三角峰付近から化穴山(左側)

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