ジャッキーのつれづれ日記

秋の記憶。

秋の風がつめたくて、彼岸花がきれいで、
ふとあの人を思いだした。

もしここにいたら、
寒いのに半袖で、上着ないって、ばかじゃねぇの?
ああ、ばかだから風邪ひかねぇか。
って人のこといらっとさせといて、帰り際に
これから服買いに行くとこだったから、
それやるよ。
って、自分の上着をよこすんだろう。

なんかそんな人だった。
やさしいくせに、表立ってやさしくできないの。
そんなとこが好きだったなぁ。

なんて思いだしたら、夢に出てきた。
なんでよ。

全然こっちを向いてくれなくて、
ずっと横顔か後ろ姿ばっかり。
なのに、急に
おまえ、まだそんなとこにいるのかよ?
ってまっすぐ見て、笑った。

そんなとこで目が覚めた。
あの笑顔。
なんだったっけ。どんなときの笑顔だった?

ああ、そうだ。
うちのこと、いとおしいと思ってくれたときの
あの笑顔だ。

なんでそんな夢見るんだ。
気が弱ってるのかな。
そんなつもりはないのに。

大丈夫。
ちゃんとそばにいてくれる人、いるから。
心配してくれてたの、知ってる。
でもほんとはそんなやつ現れなきゃいいのにって
思ってたのも知ってる。
でも、それならどうしたらいいのか
わからなかった。若かったなぁ。

こういう記憶はいつまで残るのだろう。
大事だけど、大事にしていていいのか
わからなくなる。

秋の風と、彼岸花の赤と、金木犀の香りが
なぜだか感覚をにぶらせる。
秋は好きだけど、ちょっとせつない。

なんでだろうか。
どうしてなのだろうか。
夜が長いからだろうか。

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