ジャッキーのつれづれ日記

「サバイバルファミリー」

決算期で忙しい父、魚がさわれない専業主婦の母、
今どきの女子高生の娘、IT機器にがっつり頼る息子。
どこにでもいる普通の家族が、普通の日常を
送っているなか、突然世界から電気が消えたら、という
とてつもなく恐ろしい話。

朝起きたら電化製品がまったく機能していない。
時計は止まり、スマホはつかず、テレビも見られず、
今何時なのかもわからない。
もちろんごはんは炊けないし、パンも焼けないし、
冷蔵庫もだめ。水も出ない。

そんなときでもひとまず会社、学校へ行く
というところがなんとも日本人だなぁ。
正直行ってる場合か?と思うんだけど。
ただの停電と思えば行くか。

エレベーターも動かないから、全員階段、
電車止まってるうえに、車も動かないから、
振り替え輸送もできず、歩くしかない。
どういう状況なのかもまったくわからない。

結局電気はつかないまま、何日も経ち、
このままじゃ食べ物も水もなくなるから、ここにはいられない。
ということで、飛行機で母の実家がある鹿児島へ
行こうと言いだす父。飛ぶわけないだろ。

羽田まで自転車で行くも、やっぱり飛んでない。
自力で行くことを決意。

母の知恵がすごすぎて、主婦はすごいと痛感。
おかげでひたすら父の無力が露呈して、
どんどん情けなくなってくる。
子どもたちもだんだん順応してきて、
なんとかなるかな、という雰囲気に。

食べ物・飲み物の確保が大変。
途中で出会ったアウトドア家族の楽しみ方がすごい。
何もなくても生きていくための知識がすごい。
そういう人たちは、やっぱり強いな。

盲目のおばあちゃんたちが長いトンネルの
橋渡しをしたり、
お米屋のおばちゃんが、貴金属や高級品なんて
腹の足しにもなんないわ!ってセレブを
追い返したり、
養豚と農家をしているおじいちゃんが
ブタをさばいたり、燻製作ったり、
井戸水に五右衛門風呂だの、
生きるってなんだろうかと思う。

文明の利器は大切だし便利だけど、
それらは生きることと直結しすぎて、
自力で生きるチカラをなくしてしまったみたい。

野犬に襲われるとこがすごい怖くて、
母が山道を転げ落ちて骨折するんだけど、
完全なる足手まといになるから、
うちなら置いて逃げなさい!って子どもたちに
言うかなあ。でも一生後悔がつきまとう
だろうから、そしたら言えないかなあ。

電気がなくても蒸気機関車なら走れるし、
自分たちで漕いで漁もできる。
完全に自給自足へ回帰していくが、
突然電気が復旧。原因はわからなかった。

今までの日常に戻っていくが、
食べ物を大事にするようになったり、
近いなら自転車で通うようにしたり、
たしかに人の意識が変わっている。
周りに感謝しながら、大切に。

あたりまえと思っていたことが、
一瞬で崩壊し、今までの日常の大切さを知る。
新しくやってきた日常は、前のものとは
少し違う。きっと良い方向に。

今の状況も似たような感じ。
早く日常が戻るといいけど、
きっと少し違う日常なんだろうな。

なんかいろいろ考えさせられる映画だったなぁ。

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