と、とりあえず言いたい笑
いやぁ、もうすばらしい。
去年の映画なんだけど、宣伝してたかなあ?
まったく知らなかった。
たまたまTSUTAYAで発見したのを借りてきた。
あたりでしたなぁ。
売れないミュージシャンのジャックが
そろそろ音楽を諦めようとしていたとき、
全世界が12秒だけ停電、その間に交通事故に遭う。
怪我はしたものの、生還したジャック。
退院すると友人たちが新しいギターをプレゼント。
お礼に、かの名曲イエスタデイを弾くと、
誰も知らないと言い出した。ビートルズも。
くだらない冗談だと思って怒るものの、
友人たちのリアクションがどうにも腑におちなくて、
帰宅後あわててビートルズを検索するが、いくら言葉を変えても
何もひっかからない。レコードもない。
ビートルズが存在しなくなっていた。
けど、自分はビートルズを知っている。
ひたすら曲を思い出し、演奏し、CDを制作。
だんだんと有名になっていく…。
という話。
もうね、エド・シーランが出てきちゃったりして、
なんか音楽がすごい。
そりゃビートルズやるんだから、そうよね。
すばらしいのは、だんだん有名になって、
日常が日常じゃなくなって、
そもそも自分の音楽じゃないのに、
天才だと言われて、すごいスピードで
有名になっていくことに対して、
ひたすら罪悪感を感じているジャックが
すごくよい。
まあいいかって、誰も知らないしって、
開き直ることもなく、天狗にもなれなくて、
ずっと葛藤してる感じがいい。
もうビートルズ、大好きなのよ!みたいな。
ここからネタバレ含みますが。
ありがちだけど、大切な人に後から気づく。
エリーへの気持ちは友人じゃなくて、愛だ。
でも自分の今の立場を放棄するのは、
周りに迷惑がかかるし、何より捨てられない。
ていう葛藤。ありがち。
でもなんかすっと入ってくるのは、
うーん、なんでだろ。
ビートルズを知っているのが、
自分だけじゃないとわかったとき、
すごく怯えたまま、ライブしたけど、
きちんと向き合うところがすごくいい。
だってやっぱり自分の音楽じゃないもの。
で、ビートルズ大好きな人たちが
彼らのいない世界なんて!って思って、
ジャックにとても感謝してるってとこが
もう愛に溢れてて素敵。
勝手に自分のものにするな!じゃないのが
ビートルズって感じ。熱いわ〜。
あともう、ね!
ビートルズが存在しなかったってことは、
ジョン・レノンが生きているってことよ!
ここの発想が好き!
今の生活は勝ち組に見えないって言うと、
幸せだったこと以上の勝ちはないって
返すジョン。感涙。そうですよね。
さりげなく失礼なジャック…。
「幸せになる秘訣を教えてやろうか?
愛する女に愛を伝え、
うそをつかずに生きることだ。」
ジョーーーン!!
もうオノヨーコばりに叫びたくなるわけです。
たまらーん。
エンディングも最高ですよ。
ギャビン、いいやつ…。
優しさは1位よ。それもせつないわ。
ああもう感無量。
最後がヘイ・ジュードなのもいいわ。
久しぶりに見入った。
ブログにうざいくらいの熱量が笑
でもほんとによかった。
ビートルズの良さを教えてくれた親友に
時間も考えずにLINEしたくらい。
今日はこのまま、余韻に浸って眠ろう。