1,Blues in D Natural/V.A. (Red Lightnin) 1LP 380円
懐かしい本当にお世話になったこのLPがバーゲン箱でもなくレギュラープライスでこの値、まぁ、今ならそうなるのか........が、悲しいです、実に。救済しました。
ということで、70年代から80年代にかけて様々な戦後のブルースの復刻を専門にしていた英国のRed Lightninレーベル、その5番。アール・フッカーの曲をタイトルにした50年代初めから60年代にかけてのバンドブルースを集めたもの。
1970年にリリースされたこのアルバム、当時はエルモア・ジェイムズ、アール・フッカー、ホームシック・ジェイムズでさえも満足に復刻されていない時代、そんな大物のシングル曲にシングル1枚が確認されているだけのスライ・ウィリアムスまで様々なブルースが収められています。
エルモア・ジェイムズ、アール・フッカーは云うに及ばず、震えるほどの緊張感をもったボーカルとスライドギターのロバート・ナイトホーク、テキサス・ダウンホームブルースの極みフランキー・リー・シムズ、今聴いても、もう半世紀(!)も前のことながらブルース衝動に突き動かされてこれらを毎日毎日聴いていたあの頃のことが甦ります。
中でも圧倒的にぶっ飛んだのが、ラストに入っているスライ・ウィリアムスの2曲。野性味たっぷりなボーカルも凄いのですが、ギターの破天荒さといったら! 特に"Boot Him"、イントロからいきなり突っ込んできますが、間奏のギター、トレモロアームをギュンギュンやって途中E線をグワーッと駆け上がったその瞬間ピックアップのトグルスィッチを切り替えるという荒技、ジミ・ヘン先生出現以後のギタリストならともかくも、50年代の後半にこんなことやっていたギタリストがいたなんて、もう驚愕でした。
後年、スティーヴ・レイ・ヴォーンがカバーしているのを聴いて、やっぱ聴いていたんだねぇ...とニンマリしたものでした。
Side A
1,Robert Nighthawk - Crying Won't Help You
2,Robert Nighthawk - The Moon Is Rising
3,Elmore James - Hawaiian Boogie
4,Elmore James - Early in the Morning
5,Charles Clark and Willie Dixon Band - Hidden Charms
6,Charles Clark and Willie Dixon Band - Row Your Boat
7,Homesick James - The Woman I Love
8,Earl Hooker - Blues in D Natural
Side B
1,Earl Hooker - Tanya
2,Earl Hooker - Blue Guitar
3,Frankie Lee Sims - She Likes to Boogie Real Low
4,Frankie Lee Sims - Well Goodbye Baby
5,Tommy Brown - Southern Woman
6,Tommy Brown - Remember Me
7,Sly Williams - I Believe in a Woman
8,Sly Williams - Boot Hill
本盤の次のリリースRL006「When Girls Do It 」はCD化されましたが、本RL005は埋もれたままと、思いきやAmazonなどでDL販売はあるようです。
で、今回の入手盤のレーベルですが、下に貼ったように何とタイプ打ちレーベルなのです、昔から持っている盤のレーベルも下に貼っておきますが、これはゲイトマウス・ブラウンのキマリポーズをあしらったお馴染みのもの。多分このタイプレーベルが初版なのでしょうね。思えばレーベル一枚目のRL001バディ・ガイの「Buddy Guy: In The Beginning」もRL002リトル・ウォルターの「Quarter To Twelve」もモノクロ・コピーのスリックを貼り付けたモロにBoot風の簡素極まりないジャケットでしたね。
今回入手盤のレーベル
レギュラー・レーベル
ROBERT NIGHTHAWK & HIS NIGHTHAWKS BAND- THE MOON IS RISING
Charles Clark - Hidden Charms
Earl Hooker - Blues In D Natural (Chief)
FRANKIE LEE SIMS - SHE LIKES TO BOOGIE REAL LOW [Vin 1006] 1958
Tommy Brown - Southern Women
I Believe In A Woman - Sly Williams
Boot Hill
懐かしい本当にお世話になったこのLPがバーゲン箱でもなくレギュラープライスでこの値、まぁ、今ならそうなるのか........が、悲しいです、実に。救済しました。
ということで、70年代から80年代にかけて様々な戦後のブルースの復刻を専門にしていた英国のRed Lightninレーベル、その5番。アール・フッカーの曲をタイトルにした50年代初めから60年代にかけてのバンドブルースを集めたもの。
1970年にリリースされたこのアルバム、当時はエルモア・ジェイムズ、アール・フッカー、ホームシック・ジェイムズでさえも満足に復刻されていない時代、そんな大物のシングル曲にシングル1枚が確認されているだけのスライ・ウィリアムスまで様々なブルースが収められています。
エルモア・ジェイムズ、アール・フッカーは云うに及ばず、震えるほどの緊張感をもったボーカルとスライドギターのロバート・ナイトホーク、テキサス・ダウンホームブルースの極みフランキー・リー・シムズ、今聴いても、もう半世紀(!)も前のことながらブルース衝動に突き動かされてこれらを毎日毎日聴いていたあの頃のことが甦ります。
中でも圧倒的にぶっ飛んだのが、ラストに入っているスライ・ウィリアムスの2曲。野性味たっぷりなボーカルも凄いのですが、ギターの破天荒さといったら! 特に"Boot Him"、イントロからいきなり突っ込んできますが、間奏のギター、トレモロアームをギュンギュンやって途中E線をグワーッと駆け上がったその瞬間ピックアップのトグルスィッチを切り替えるという荒技、ジミ・ヘン先生出現以後のギタリストならともかくも、50年代の後半にこんなことやっていたギタリストがいたなんて、もう驚愕でした。
後年、スティーヴ・レイ・ヴォーンがカバーしているのを聴いて、やっぱ聴いていたんだねぇ...とニンマリしたものでした。
Side A
1,Robert Nighthawk - Crying Won't Help You
2,Robert Nighthawk - The Moon Is Rising
3,Elmore James - Hawaiian Boogie
4,Elmore James - Early in the Morning
5,Charles Clark and Willie Dixon Band - Hidden Charms
6,Charles Clark and Willie Dixon Band - Row Your Boat
7,Homesick James - The Woman I Love
8,Earl Hooker - Blues in D Natural
Side B
1,Earl Hooker - Tanya
2,Earl Hooker - Blue Guitar
3,Frankie Lee Sims - She Likes to Boogie Real Low
4,Frankie Lee Sims - Well Goodbye Baby
5,Tommy Brown - Southern Woman
6,Tommy Brown - Remember Me
7,Sly Williams - I Believe in a Woman
8,Sly Williams - Boot Hill
本盤の次のリリースRL006「When Girls Do It 」はCD化されましたが、本RL005は埋もれたままと、思いきやAmazonなどでDL販売はあるようです。
で、今回の入手盤のレーベルですが、下に貼ったように何とタイプ打ちレーベルなのです、昔から持っている盤のレーベルも下に貼っておきますが、これはゲイトマウス・ブラウンのキマリポーズをあしらったお馴染みのもの。多分このタイプレーベルが初版なのでしょうね。思えばレーベル一枚目のRL001バディ・ガイの「Buddy Guy: In The Beginning」もRL002リトル・ウォルターの「Quarter To Twelve」もモノクロ・コピーのスリックを貼り付けたモロにBoot風の簡素極まりないジャケットでしたね。
今回入手盤のレーベル
レギュラー・レーベル
ROBERT NIGHTHAWK & HIS NIGHTHAWKS BAND- THE MOON IS RISING
Charles Clark - Hidden Charms
Earl Hooker - Blues In D Natural (Chief)
FRANKIE LEE SIMS - SHE LIKES TO BOOGIE REAL LOW [Vin 1006] 1958
Tommy Brown - Southern Women
I Believe In A Woman - Sly Williams
Boot Hill
私もFlyrightは大好きで見つけると買っていますが、なんせカタログ数が多く且つ広範囲でなかなか全貌がつかめません。が、ブルースの奥深さとその周辺の音楽の見聞を広げるにはとってもお世話になったレーベルという感。
一方Red Lightninは直球勝負のブルースそれも50年代から70年代の馴染みやすい所謂モダンバンドブルースが初期作には多く、ブルースのABCを教えてもらった感があって愛着はひとしお、そんな感です。
>ピンクのキャデラックの前に黒人家族が並ぶイラスト・ジャケットのシリーズ
キャディラック・ベイビーなる人物がシカゴで運営していたBea & Babyレーベルのコレクションでしたね、ここで知ったハーピストのリトル・マック・シモンズのひょうひょうとしたブルースが気に入って追っかけたのを思い出します。
https://www.youtube.com/watch?v=FEPOiiJggpU
https://www.youtube.com/watch?v=DNRmNymRTkY
ジュニア・ウェルズ、ゲイトマス・ブラウン、アイク・ターナーにご紹介の「When Girls Do It 」のCD、ピンクのキャデラックの前に黒人家族が並ぶイラスト・ジャケットのシリーズも有ったはずなんですが、これは手放してしまったようです。
そんな訳で、このアルバム初めて聴かせて頂きましたが、いやぁ格好良いですねぇで。思わずのけぞってしまいました(笑)。