Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Herbie Mann with Flamingo, and Tamiko Jones

2020年03月15日 | Herbie Mann
久し振りにハービー・マン先生を2枚仕入れました。

1,Flamingo Vol.2/Herbie Mann (Bethlehem) 1CD 100円
マン先生25歳、1955年のアルバム。
ギターのジョー・ピューマを入れたカルテット編成。
1曲目であれっ? フルートの分厚いアンサンブルが。この時代には珍しかったのではないでしょうか、3本のフルートとアルトフルートの多重録音をしているのです。自身のライナーによるとウッディ・ハーマンのサックス4本が奏でる「Four Brothers」タイプの曲を演りたかったのだそう。他はカルテットでの演奏、適度に先生のオリジナルを挟んで有名曲をスィンギーに。この時代はまだラテン、アフリカ等のリズムに色目を使うこともないストレートな純ジャズ仕様です。
入手盤はドイツのレーベルからのCDです。

1 I've Told Ev'ry Little Star
2 Love Is A Simple Thing
3 There's No You
4 Sorimao
5 The Influential Mr. Cohn
6 A One Way Love
7 The Surrey With The Fringe On Top
8 Flamingo
9 Little Orphan Annie
10 Jasmin
11 Beverly
12 Woodchuck

Herbie Mann - flute, tenor sax
Joe Puma - guitar
Charles Andrus - bass
Harold Granowsky - drums


I've Told Ev'ry Little Star



Flamingo (2013 Remastered Version)



Woodchuck



Sorimao (2013 Remastered Version)




2,A Man & A Woman/Herbie Mann & Tamiko Jones (Atlantic) 1LP 100円
ハスキーな声を持つ日系シンガー、タミコ・ジョーンズとの1967年の共演盤。彼女の資質がSoul/R&Bにあるのでマン先生の音楽志向にはピッタリ。最後に入っている"Sidewinder"は勿論リー・モーガンのあの曲、ボーカル曲仕立ては初めて聴きましたがこれはこれでなかなかかっこよし。
原盤ジャケットには何の表記もなかったのですが、3つのセッションで構成されているとのことで、詳細をメーカーの宣材から引用させてもらいました。

Side A
A1 A Man And A Woman
A2 Day Tripper
A3 Come Back To Me
A4 Little Boat
A5 It's Time That You Settled Down
A6 A Good Thing (Is Hard To Come By)
Side B
B1 1-2-3
B2 Only Yesterday
B3 Sunny
B4 How Insensitive
B5 Sidewinder

1,5,7,11:ハービー・マン&タミコ・ジョーンズ : ハービー・マン (fl) ジョー・ザヴィヌル (p) リズム・セクション不明 タミコ・ジョーンズ (vo)
2,3,6:ハービー・マン (fl,cond) ジョー・ザヴィヌル (p) ロイ・エアーズ (vib) エヴェレット・バークスデイル (b-g) ヴィクター・ガスキン (b) ロイ・マッカーディ (ds) カルロス・パタート・ヴァルデス (perc) タミコ・ジョーンズ (vo)
4,8,9,10:ハービー・マン (fl) ゲイリー・バートン (vib) レジー・ワークマン (b) ブルーノ・カー (ds) カルロス・パタート・ヴァルデス (cga) タミコ・ジョーンズ (vo) +ストリングス、ジミー・ワイズナー (arr,cond)
録音:
1,5,7,11:1966年9月27日ニューヨーク
2,3,6:1966年11月23日ニューヨーク
4,8,9,10:1966年12月28日ニューヨーク

herbiemann


Herbie Mann & Tamiko Jones - A Man And A Woman (1967)



Herbie Mann And Tamiko Jones: Sidewinder



Herbie Mann & Tamiko Jones - Sunny



Herbie Mann & Tamiko Jones: A good thing



Herbie Mann & Tamiko Jones: Day Tripper


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2 コメント

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Re:Herbie Mann (Jahking@管理人)
2020-03-16 08:39:58
コルトレーンとの会話、興味深いです。マイルス・グループを抜けてやっと自己のグループを持ったトレーンと、既に相応の実績を残していた先生とのキャリア/評価の差が如実に表れた会話。あのトレーンでさえAtlantic期は好きなようにはやらせてもらえなかったんですね。確かに思えばスパニッシュな「Ole」くらいですか。

ドン・プレストンってマザーズ時代から容貌はすでにおじいちゃんでしたけど、そんなキャリアの長い人だったのですね!確かに70年代までマザーズに居残りましたから実力派相当な人なのでしょうね。

Graさん、いつも面白いお話有難うございます。
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Herbie Mann (Gravenites)
2020-03-16 00:06:19
ちょうど彼の伝記を先日読みました。エピソードはいろいろありましたが、同じアトランティック・レーベルの頃のジョン・コルトレーンが彼に「お前は好きなこと(アフリカ、ブラジル、ラテン、キューバなど)をこのアトランティック録音で出来ていいが、俺はバップとシリアスな自分のタイプしか録音出来ない。」とぼやいたそうです。
今回の彼の初期、ビーパップ、パーカー理論に基づいた彼の白人ジャズは、黒人のハードバップに比べあっさりとしていますが、先生の解釈によるスィング感と和音のしゃれた使い方は大変優れていると、彼の全キャリアを肯定する自分としては思います。同時期のドン・エリオットとよく似た傾向を持っています。

そういえばマザーズのドン・プレストンとは1950年初期に米陸軍でイタリアで駐在していた時にバンドを組んだそうです。マザーズでアホなことをやっていたプレストンはかなりの理論派で長いキャリアのあるミュージシャンです。
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