Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Don Fardon 1970

2014年05月28日 | 60's,70's Rock
1,Released/Don Fardon (Young Blood) 1LP 500円
我が国ではマーク・リンゼイとレイダースの71年のヒットとして知られる「嘆きのインディアン~Indian Reservation」を68年にヒットさせていたのがこのドン・ファードン。1968年全米20位、全英では70年に3位というチャート・ポシションだった由。
何を隠そうこのドン・ファードンさん、元は"Take a Heart"で知られる英国はコベントリー出身のThe Sorrowsのリードボーカルだった人。このThe Sorrows、実に気合の入ったモッズ系のビートバンドでその辺りが好きな人にとってはド・ストライクのはず。
という興味と英Young Blood盤が安かったので買ってみた次第。

66年にソロウズを抜けソロに、67年にはアルバム「The Lament Of The Cherokee Indian Reservation」でデビュー、が英国では話題にもならず。が そのアルバムからのカット"Indian Reservation"が前述の通り全米では20位にのぼるまでのヒットに。本国イギリスでは70年に入ったところで3位のまでヒットチャートを駆け上がる。
今回入手したアルバムはこのタイミングでリリースされたアルバムだと思われます。タイトルが「Released」だし、先のヒット曲がA面1曲目だし。但し、デビュー・アルバムの再発では無くこの曲以外は新しく録音された楽曲が収録されています。
「ソルジャー・ブルー」という映画もあった通りこの1970年時期は先住民族アメリカインディアンの復権をめざすアメリカインディアン運動が台頭した時期で、"Indian Reservation"以外の新録曲の曲名を見るとアメリカをテーマにしたものばかりで歌詞が無いので詳細は不明ですが明らかにこの運動にシンクロして制作されたものと思われます。

Side A
1,Indian Reservation
2,Riverboat
3,California Maiden
4,Hudson Bay
5,Mississippi Woman
Side B
1,New York City
2,Miami Sunset
3,6:10 Phoenix Gone
4,Cheyene
5,San Diego

デビュー・アルバムではまだソロウズ時代のR&Bシャウティングが聴けたのですが、さすがこのアルバムになると随分と落ち着いた唱法に変わってきていてさながらミドル・オブ・ザ・ロードの趣に。ソロになったゲイリー・パケットとかデビッド・ゲイツを想起しました。

Don Fardon - Indian Reservation (HQ)


don fardon california maiden 1970 rare

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4 コメント

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Unknown (しみへん)
2014-05-30 13:54:12
25年前sorrows(これはSMS)をはじめedselで再発となったcreation,action,birds,mojos,artwoods,paraounts辺りはよく聴きましたが、Don Fardonは当時自分の期待する音とは少し違っていましたので殆ど聴きませんでしたが、今の方がすんなり聴けます。

ところで、こういうのも出るそうですが、よくもまあ音源があるものです。3枚目の分は以前氏が紹介されたBOOTと同じヤツでしたでしょうか?
http://diskunion.net/rock/ct/detail/RY140529-AWD-01
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Artwoods (Jahking@管理人)
2014-05-30 21:04:48
お腹一杯、凄い3枚組ですね! 
確かにあのBoot LPにも67年デンマークでのライヴとのクレジットがあったし曲名も同じ(CDのほうが4曲も多いですね)なので同じ音源だと思います。
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Unknown (t-izu)
2014-05-31 15:27:52
本作は不明にして聴いたことがありませんが、70年前後の米インディアン復権運動はうっすらと記憶しています。

キャンディス・バーゲン主演の「ソルジャー・ブルー」は、白人騎兵隊によるインディアンへの残虐シーンが当時話題になり、子供心にも従来の西部劇とは視点が異なることを感じました。
ただ気弱なソルジャー・ブルー君の存在はいかんせん中途半端だったような気がします。
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ソルジャー・ブルー (Jahking@管理人)
2014-06-01 09:18:13
子供の頃に自然と植えつけられていたインディアン(今ではネイティヴ・アメリカンですか)のイメージ/位置づけが変わった契機になったのがこの映画だと知ったのは、実際にこの映画を観た70年代も半ばが過ぎた頃だったでしょうか。

ただ、当時夢中になって読んでいたNMMにこのインデアン復権運動と共に映画の評だったか紹介だったが載っていた(あのインディアン娘が縛られているポスターも載っていたかも)のは妙に覚えています。
また、その後、バフィ・セントメリー、ジェッシー・エド・ディヴィス、レッドボーン等々を扱った特集記事もあったような記憶があります。そんなこんなで子供の頃に抱いていたイメージがいつの間にか払拭されていったのでしょう、今思えば。
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