Soul LP's

引き続いてソウルものLPを。

1,Final Appearance/Z.Z.Hill(Kent) 1LP 500円
Malacoでの「Down Home Blues」のヒットで一躍ブルース・シンガーとして人気を得てしまったこの人ですが、私にとって忘れられないのはジェリー・ウィリアムス（akaスワンプ・ドッグ）制作のMankind盤。サザンソウルの極みの一枚でした。
で、本盤は復活したKentが84年に出した65～68年のKent録音をまとめた追悼盤。
まだまだ硬さが残る云ってみればボビー・ブランド・マナーのR&Bシンガーという時代ですがそこは流石にあのZ.Z.ですから聴き応えは充分。

2,Golden Album/Joe Simon(Monument) 1LP 500円
60年代の終わり頃にテイチクから出たSS7時代のベスト盤。"Chokin' Kind"を初めとして"Little Green Apple" "You keep me Hangin' on"等々そこはかとなくあるカントリー風味に深みのあるジョー・サイモンの歌唱がマッチして独特のソウル・ミュージックを聴かせてくれます。正直バックの音が軽かったり曲がポップっぽかったりするので同時代にDeep系のシンガーほどの入れ込みはついぞ出来なかったシンガーですが、上記の曲のほかほぼすべてシングルでヒットした曲を集めたこのアルバムを聴くと曲の良さも相まってその良さがジンワリと。以前も書きましたが"Chokin' Kind"と "Nine Pound Steel"は絶対に忘れられない名曲、名唱。



3,When Was the Last Time/Little Beaver(Cat) 1LP 500円
レア・グルーヴ周辺からの近年再評価が高まったシンガー・ギタリストの76年3枚目のアルバム。元々はブルース・ギタリストだったそうですがウエス・モンゴメリーに捧げる曲をやったりしてなかなかクロスオーバーなユニークな人です。知られるのはなんと言ってもメロウ・グルーヴの典型とも云うべき"Party Down"。歌は決して上手くは無いのですがあの時代のサウンド・クリエイターとして再評価されたというのはこのアルバムを聴いてもよく判ります。72年の1枚目では純粋ソウルとして楽しめるなかなかのバラードもあったように記憶しています。
今回の入手盤は97年にP-Vineから再発されたLP。