Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Clover - Mason Proffit

2008年12月09日 | 60's,70's Rock
1,Unavaillable/Clover (Lemon) 1CD 1,280円
少し前に「Love on the Wire」そして「Clover 1975」のCDを中古で見つけて嬉々としていた矢先、今度は本盤のCDを見つけてしまいました。数年前に日本でも紙ジャケで復刻CD化されていたものですが、入手盤は英Cherry Red傘下のLemonから03年に出されているものです。

先の記事の繰り返しになりますが、クロヴァーは1970年代初めにFantasyから2枚のアルバムを出しているカルフォルニアはミルヴァレイ出身のバンド、その2枚ではルーツ・ロック的なカントリー・ロックを演っています。その後メンバーにヒューイ・ルイスを加え1975年にはEpicとWBの為にデモ録音を制作(これが先に書いた「Clover 1975」)するも音盤化にはならず。
1976年ノース・ハリウッドのクラヴに出演中のクローヴァーをニック・ロウとプロデューサーのジェイク・リヴィエラが見て、そのステージにニックと当時チリ・ウィリ&レッド・ホット・ペッパーズ、後にエルヴィス・コステロのアトラクションズのメンバーとなるピート・トーマスが飛び入りして大いに盛り上がる。これが転機となってクローヴァーはロンドンに招かれ1977年にジェイク・リヴィエラをエグゼクティヴ・プロデュ-サーに本作「Unavaillable」を制作、そしてエルヴィス・コステロのデビュー・アルバム「My Aim Is True」のバックを務めることになります。その後前回取り上げた「Love on the Wire」をリリースした後に解散と相成ります。
因みにニック・ロウはクローヴァーのFantasyからの2作がリリース当時からお気に入りでブリンズレイ・シュワルツ時代には大いに感化されたらしいです。

ということで本作は渡英後1977年の1作目。クローヴァー全4作中一番好きなのがこれ。次作ほどパワーポップ然としていないゆったりめの曲が目立ちます、中でも何回も書きますが何といっても"Streets of London"。アレックス・コールとヒューイ・ルイスが絶唱する絶品曲で何度聴いても引き込まれます。



2,Bareback Rider/Mason Proffit (Wounded Bird) 1CD 1,280円
これまた大のご贔屓、このブログでも何回も登場しているテリーとジョンのタルボット兄弟が率いるカントリー・ロックバンドのメイソン・プロフィット。
本番は1973年にWBから出た通算5作目にして最終作です。5作中一番まとまったアルバムだとは思いますがいかんせん、コレ!という曲が無いので私には正直印象は薄いアルバム。とは云え、テリーとジョンの素晴らしい歌声は相変わらずで本作が最高作という人も多いと聞きます。
結局当時日本では一枚もレコードがリリースされなかったバンドなので評価は低い(つーか知られていない)ようですが、カントリー・ロックがお好きな方なら必ずや一発で参るバンドだと思います。先ずは4作目でライヴ録音も含む「Rockfish Crossing」をオススメします、私の死ぬほど好きな一枚、CDもお安くなってますし。

なんとテリー・タルボットがMason Proffit Bandなるバンドを作って活動を始めたようです。オフィシャル・サイトがこちらに出来てました。

Mason Proffit

再編されたMason Proffit Bandのデビュー・アルバムに入っていた"Two Hangmen"のリメイクがアップされていました。
Two Hangmen - Mason Profitt Band


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2 コメント

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> Clover (通りすがり)
2008-12-11 08:08:46
ところで、
Alex Call の「Alex Call」(1983 Arista AL 9622)
というソロアルバムをお持ちでしょうか?
内容的にはもう一つですが、
Alex Call と John McFee ファンなら
一応、dig it かな...です。
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アレックス・コール (Jahking@管理人)
2008-12-11 22:24:09
おっしゃる通り、残念ながらイマイチな出来でしたね。このソロ聴くとヒューイ・ルイスはやっぱり大ブレークしただけあるなぁとしみじみ思います。本作は驚くことに当時国内盤が出ていて邦題は「カリフォルニア3面記事」というよく分からないものでした。しかしこれは売れなかったでしょうね。私の所持品も百円で買ったサンプル盤です。
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