The Electric Prunes

1,The Singles/The Electric Prunes (Gone Beat) 1CD 630円
エレクトリック・プルーンズ、なんといっても先ずは「I Had Too Much to Dream～今夜は眠れない」で60'sサイケ/ガレージ系の入門コンピレーションには必ずといっていいほど選曲されている有名曲。何たってその手のコンピレーションの先駆けとなったレニー・ケイが1972年に編纂した「Nuggets: Original Artyfacts from the First Psychedelic Era, 1965–1968」(Electra)のA面の1曲目がこの曲でしたから。これは象徴的ですね。

私が初めてこの曲の音盤を買ったのもこの「Nuggets」(勿論オリジナルのElectra盤ではなく再発のSire盤）だったような気がします。
が、このプルーンズの音に初めて接したのはこの曲ではなく日本でのセカンド・シングル「Get Me to the World on Time～チャンスを逃がすな b/w Are You Lovin' Me More～明日のことはわからない」でありました。「今夜は眠れない」も知らずただただバンド名がかっこいいというだけで中古で買ったこのシングルから出てきた電撃サウンドは結構衝撃で、その後オリジナルのLPを揃えたりしたのですが、今もプルーンズというと先ず思い起こすのはこの2曲だったりします。

ということで、今回入手のCDはプルーンズが66年から69年にかけてリリースしたシングル両面曲を年代順に18曲収めたもの。リリースしているGone Beatなるレーベルはオランダが本拠のようですが何とMade in Israelのクレジットが入っています。本盤と同じようなアルバム未収録曲を入れた編集盤というと80年代の半ばに英Edselがリリースした「Long Day's Flight」が知られますが、微妙に選曲は異なります。

プルーンズの当時リリースしたオリジナル・アルバムは5枚ありますが、プルーンズらしい電撃サウンドが聴けるのは最初の2枚。よって、それに「Long Day's Flight」か本盤があれば取り合えずプルーンズOKかと。加えれば90年代以降になってCDで出た「Stockholm '67」、未発表のアウトテイク等を満載した「Lost Dreams」も楽しめます。2000年に入ってオリジナル・メンバーでニュー・アルバムを出したりしているようですがどうなんでしょうか？







The Electric Prunes - You Never Had It Better & I Had Too Much To Dream bw



Electric Prunes - "Get Me To the World On Time"