1,ヨコハマ1974/パワーハウス・ブルース・バンド(Super Fuji Discs) 1CD 1980円
昨年取り上げた李世福コネクションのライヴ盤同様DU傘下のレーベルから出ている「Yokohama Rock Legend」シリーズの一枚。
陳信輝、柳譲治とのパワーハウスを解散後ボーカルのCHIBOこと竹村栄司とドラムスの野木信一が結成した6人組、パワーハウス・ブルース・バンド。その1974年9月今は亡き横浜野音でのライヴ録音が発掘されてCD化されたもの。
思えば1974年というとウエストロード・ブルース・バンドをはじめとする関西のブルース系バンドが注目を浴びだした時期、が、このパワーハウス・ブルース・バンドのサウンドはそれらとはまったく違うもの、これがメンメンと続いた横浜本牧のブルースなのでしょう。
1 No More Doggin’
2 Love Me Baby(オリジナル)
3 I Can’t Hold Out
4 Just Like A Millionaire
5 Shake Your Moneymaker
6 The Green Manalishi
7 Hey Mr Blues(オリジナル)
ロスコー・ゴードンの1曲目からエルモア・ジェイムズ2曲、フリートウッド・マックのピーター・グリーン在籍時最後の録音となったドラッギーなカルト・ナンバー、これに竹村CHIBOさんのオリジナルが2曲、これらが何の違和感もなくパワーハウス・サウンドとなって並びます。
以前もどこかで書いたことがあるのですが、私も73年か74年にこのパワーハウス・ブルース・バンドを観たことがあります。当時渋谷のヤマハは入ってすぐのところに一段高くなったステージっぽいスペースがあって、そこで土曜日の午後毎週のようにライヴ演奏が行われていました、出演するのはアマチュアバンドかデビューしたての新人がほとんどだったはずでいつもはちらっと見て通り過ぎるだけだったのですが、ある日、あのパワーハウスの後身として名だけは知るこのパワーハウス・ブルース・バンドの出演に遭遇したのです。
ボーカルの竹村さんのステージアクションがとってもかっこ良かったこと、ギタリストが二人いて一人がエルクかグヤトーンかビクターか60年代製の今で云うのビザール・ギターを弾いていたことくらしか具体的には覚えていないのですが、バンド全体が醸し出す雰囲気がほかの日本のバンドからは感じられないバタ臭さとでも云うような独特なものがあって、だからこそあの時の光景を今だに記憶しているのだろうと今にして思います。
ということで、レコードも残さなかったその名だけが独り歩きしていたバンドの音が約半世紀も経って聴けるとは、長生きはするもんだ、と。
パワーハウス・ブルース・バンド/ヨコハマ 1974
昨年取り上げた李世福コネクションのライヴ盤同様DU傘下のレーベルから出ている「Yokohama Rock Legend」シリーズの一枚。
陳信輝、柳譲治とのパワーハウスを解散後ボーカルのCHIBOこと竹村栄司とドラムスの野木信一が結成した6人組、パワーハウス・ブルース・バンド。その1974年9月今は亡き横浜野音でのライヴ録音が発掘されてCD化されたもの。
思えば1974年というとウエストロード・ブルース・バンドをはじめとする関西のブルース系バンドが注目を浴びだした時期、が、このパワーハウス・ブルース・バンドのサウンドはそれらとはまったく違うもの、これがメンメンと続いた横浜本牧のブルースなのでしょう。
1 No More Doggin’
2 Love Me Baby(オリジナル)
3 I Can’t Hold Out
4 Just Like A Millionaire
5 Shake Your Moneymaker
6 The Green Manalishi
7 Hey Mr Blues(オリジナル)
ロスコー・ゴードンの1曲目からエルモア・ジェイムズ2曲、フリートウッド・マックのピーター・グリーン在籍時最後の録音となったドラッギーなカルト・ナンバー、これに竹村CHIBOさんのオリジナルが2曲、これらが何の違和感もなくパワーハウス・サウンドとなって並びます。
以前もどこかで書いたことがあるのですが、私も73年か74年にこのパワーハウス・ブルース・バンドを観たことがあります。当時渋谷のヤマハは入ってすぐのところに一段高くなったステージっぽいスペースがあって、そこで土曜日の午後毎週のようにライヴ演奏が行われていました、出演するのはアマチュアバンドかデビューしたての新人がほとんどだったはずでいつもはちらっと見て通り過ぎるだけだったのですが、ある日、あのパワーハウスの後身として名だけは知るこのパワーハウス・ブルース・バンドの出演に遭遇したのです。
ボーカルの竹村さんのステージアクションがとってもかっこ良かったこと、ギタリストが二人いて一人がエルクかグヤトーンかビクターか60年代製の今で云うのビザール・ギターを弾いていたことくらしか具体的には覚えていないのですが、バンド全体が醸し出す雰囲気がほかの日本のバンドからは感じられないバタ臭さとでも云うような独特なものがあって、だからこそあの時の光景を今だに記憶しているのだろうと今にして思います。
ということで、レコードも残さなかったその名だけが独り歩きしていたバンドの音が約半世紀も経って聴けるとは、長生きはするもんだ、と。
パワーハウス・ブルース・バンド/ヨコハマ 1974
"Shaking Money Maker"オリジナルはエルモア・ジェイムズですが、エルモアになり切ったダニー・カーワンが歌うフリートウッド・マックのヴァージョンを参考にしたのでしょうね。
そういえば、このマック・ヴァージョンを改作したのが"スモーキン・ブギ"でしたね。
最初今回のCDを見た時、入道のいた関西のブルーズ・ハウス・ブルーズ・バンドかと思いましたが、横浜のバンドなんですね。ブルーズやソウルについては横浜 vs. 関西の図式がありました。どちらも好きですが。
当時のバンドは求道的な黒人ブルースのコピーという感じでしたが、今回取り上げたパワーハウス・ブルース・バンドはパワーハウスの頃からアプローチ方法が全く違う......今回聴いてあらためてそう思ました。