New England / Wishbone Ash (???) 1LP 1976
ウィッシュボーン・アッシュ、1976年のスタジオ作としては7作目。73年のライヴアルバム「Live Date」を含めると8作目。アッシュと云えば72年の3作目「Argus ~ 百眼の巨人アーガス」、リアルタイムに入手してからもう死ぬほど聴いておりますし、今でも時々取り出しては聴いております。が、次作「Four」からやや怪しくなって「There's the Rub ~ 永遠の不安」「Locked In ~ 限りなき束縛」で完全にアメリカ志向のサウンドとなってあの英国の香り高いアッシュは何処へやら........、「アーガス」を愛したファンは一気に去ることに。この間アンディ・パウエルと共にツインギターの一角だったテッド・ターナーが去りローリー・ワイズフィールドが加入。
そんな中1976年に出されたのが本作、タイトルの「New England」は彼らが税金対策もあって移住したアメリカ北東部の地域名。この7作目でさすがにアメリカべったり志向は不味いと思ったか、かつての英国志向サウンド方向にグッと舵を切ってきます。
と、ここまではリアルタイムで一応追いかけていたので、この7作目にはちょっと喜んだ記憶が蘇ります。原点回帰っぽい"Prelude"や”When You Know Love"も良かったのですが、中でもお気に入りだったのが"Lorelei ~ ローレライ"、まだまだアメリカンだったりはするのですがツインリードも含めて曲/演奏はあのアッシュの進化系かと思わせたりして。
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で、今回購入盤、このヒプノシスジャケ、オリジナルはモノクロなのですがご覧のように「青い」のです。エサ箱から手に取った時は台湾盤(にはこんな複写ジャケ盤が多い)かと思いきや、ジャケには何のクレジットも無し。何なのでしょう、これ。レーベル表記にもヒントは無し。東南アジアとか南米とか?
昔からこんな珍奇盤が大好きでついつい買って喜んだりしておりました。
Wishbone Ash - Prelude
Wishbone Ash - Lorelei
その後のアメリカン盤の印象が悪すぎてこの「New Emgland」も見逃しがちのアルバムですが、仰る通りで結構いいアルバムなのですね。この後結局アメリカを引き払って英国に戻るのですが、その辺りからアッシュの第3章ってところでしょうか、ライヴでは昔の曲を散りばめて演っていましたね。
こんな「青盤」と遭遇しなければ再び手にすることも無かであろうアルバムですが、買って正解、久し振りのアッシュ、良かったです。