1,ABC of the Blues/V.A. (Documents) 52CD 5,979円
かつてこちらとかこちらとかこちらとかこちらとかこちら等々で取上げてきた廉価10枚組CDセットを出しているのがドイツのDocumentsレーベル。そのDocuments(M.A.T.Music)が満を持して（かどうかは判りませんが）ハーモニカ・メーカーのHohnerと組んで10インチLPサイズのボックスにCD52枚、26ページのブックレットそれにハーモニカ(Hohner PUCK Model)を組み込んだ恐ろしいセットを出しました。
このセットの存在を知ったのは昨年の秋頃、Amazon、HMVをはじめいたる所で取扱はしていたのですが、店によってその価格が5,000円くらいから10,000円くらいまでと大きくバラツキがあって安いところからオーダーを掛けて行ったのですが、軒並み在庫なし。安価購入は諦めていたところ、HMVが期間限定40％Offなるセールをやっている時にオーダーを掛けて入荷までに1ヶ月待ってやっと5,979円という価格で遅ればせながらやっと入手。かつては更に千円近く安い価格の時もあったのですが、まぁ良しとしましょう。
で その内容。サブ・タイトル「The Ultimate Collection from the Delta to the Big Cities」の通り、戦前のカントリー・ブルースからブギウギ、ジャンプ、R&B、モダン・ブルースまでの100を超えるアーティストの1000を超える曲を収めた52枚のCD。1枚のCDに2組のアーティストをカップリングするというのが基本パターン、何人かのアーティストはCD1枚フル収録(1時間弱/20曲)されています。でそのそのアーティストはタイトルの「ABC of the Blues」の通りABC順に収録、よってそのスタイルとか年代とかには捉われないカップリングになっています。
ロバート・ジョンソン、ベッシー・スミス、ライトニン、ハウリン、ボ・ディドリー、レッドベリー、リトル・ウォルター、B.B.キング、それにブギウギ・ピアノのジミー・ヤンシーがその単独組。チャーリー・パットン、マディ・ウォーターズ、T-ボーン・ウォーカー、エルモア・ジェイムズといった超が付く大物はカップリング組(約30分/10曲収録)となっているやや解せない偏り、また、ボ・ディドリーがいて何故チャック・ベリーがいなのの？同様にライトニン・スリムがいて何故スリム・ハーポが？チャーリー・パットンがいるならブラインド・レモンは？ という素朴な疑問もあったりはしますが、これは編者の趣向ということでしょう(版権のシバリはハナから無いはずなので)。
まぁ、いずれのアーティストも20曲程度ではその全貌が知れる由も無いわけで、先に書いたようにカントリー・ブルースからクラシック・ブルース、スピリチュアル、フォーク、ジャンプ、ブギウギ、R&Bから王道モダンブルースまで「広義に捉えたブルースなるものを俯瞰するサンプラー・セット」と捉えるとその存在意義が見えてくると思います。26ページものボリュームのブックレットが付いているもののその内容は簡単なアーティスト紹介のみで収められている楽曲の録音詳細は一切無いという不満もありますが、まぁそこは気になればネットを使えばちょちょいと出てくるだろうし、そこまで興味を持ったのであればアーティスト単独盤を入手することになるであろうし、と気にしないこととしましょう。
何はともあれこの価格でこのボリューム、単独盤だとなかなか手が出しにくいアーティストも入っていて音質も上々、ブルースに少しでも興味があれば一家に1セット置いておいて損はないのではないかと。
かつてこちらとかこちらとかこちらとかこちらとかこちら等々で取上げてきた廉価10枚組CDセットを出しているのがドイツのDocumentsレーベル。そのDocuments(M.A.T.Music)が満を持して（かどうかは判りませんが）ハーモニカ・メーカーのHohnerと組んで10インチLPサイズのボックスにCD52枚、26ページのブックレットそれにハーモニカ(Hohner PUCK Model)を組み込んだ恐ろしいセットを出しました。
このセットの存在を知ったのは昨年の秋頃、Amazon、HMVをはじめいたる所で取扱はしていたのですが、店によってその価格が5,000円くらいから10,000円くらいまでと大きくバラツキがあって安いところからオーダーを掛けて行ったのですが、軒並み在庫なし。安価購入は諦めていたところ、HMVが期間限定40％Offなるセールをやっている時にオーダーを掛けて入荷までに1ヶ月待ってやっと5,979円という価格で遅ればせながらやっと入手。かつては更に千円近く安い価格の時もあったのですが、まぁ良しとしましょう。
で その内容。サブ・タイトル「The Ultimate Collection from the Delta to the Big Cities」の通り、戦前のカントリー・ブルースからブギウギ、ジャンプ、R&B、モダン・ブルースまでの100を超えるアーティストの1000を超える曲を収めた52枚のCD。1枚のCDに2組のアーティストをカップリングするというのが基本パターン、何人かのアーティストはCD1枚フル収録(1時間弱/20曲)されています。でそのそのアーティストはタイトルの「ABC of the Blues」の通りABC順に収録、よってそのスタイルとか年代とかには捉われないカップリングになっています。
ロバート・ジョンソン、ベッシー・スミス、ライトニン、ハウリン、ボ・ディドリー、レッドベリー、リトル・ウォルター、B.B.キング、それにブギウギ・ピアノのジミー・ヤンシーがその単独組。チャーリー・パットン、マディ・ウォーターズ、T-ボーン・ウォーカー、エルモア・ジェイムズといった超が付く大物はカップリング組(約30分/10曲収録)となっているやや解せない偏り、また、ボ・ディドリーがいて何故チャック・ベリーがいなのの？同様にライトニン・スリムがいて何故スリム・ハーポが？チャーリー・パットンがいるならブラインド・レモンは？ という素朴な疑問もあったりはしますが、これは編者の趣向ということでしょう(版権のシバリはハナから無いはずなので)。
まぁ、いずれのアーティストも20曲程度ではその全貌が知れる由も無いわけで、先に書いたようにカントリー・ブルースからクラシック・ブルース、スピリチュアル、フォーク、ジャンプ、ブギウギ、R&Bから王道モダンブルースまで「広義に捉えたブルースなるものを俯瞰するサンプラー・セット」と捉えるとその存在意義が見えてくると思います。26ページものボリュームのブックレットが付いているもののその内容は簡単なアーティスト紹介のみで収められている楽曲の録音詳細は一切無いという不満もありますが、まぁそこは気になればネットを使えばちょちょいと出てくるだろうし、そこまで興味を持ったのであればアーティスト単独盤を入手することになるであろうし、と気にしないこととしましょう。
何はともあれこの価格でこのボリューム、単独盤だとなかなか手が出しにくいアーティストも入っていて音質も上々、ブルースに少しでも興味があれば一家に1セット置いておいて損はないのではないかと。
エリントンの40枚組というのも凄い箱ですね。このブルース・ボックス以上に聴き通すには根性が入りそうです。箱物は買った時点で満足してしまって殆んど聴かずにしまい込むってパターンが多いのですが、このボックスは慣れ親しんだ音源が多い分気軽にどんどん聴けそうです。このセットに限らず、このレーベルからでているCDはどれも独特のスッキリとしたリマスタリングが施されていて聴き易いのもいいですね（このリマスタリング、好みは分かれるかもしれませんが）。
>しみへんさん
仰る通りで至極真っ当/真っ正直な箱物です。
付属のハーモニカはPuckなるモデルで、1913年に発売されたモデルの復刻版だそうです。キーは「C」です。
http://www.desklabo.net/product/72
ホーナーのハープが確か￥2,500ぐらいとすると、1枚当たり￥70ぐらいですか。ハープのキーはなんでしょうか？
そのボリュームに最初はたじろぎますが、少しづつ聞いていくと何か十分元を取れた気がします。