Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

The Butterfield Blues Band(1969) - John Hammond(1971)

2022年04月02日 | 60's,70's Rock
1,Keep on Moving / The Butterfield Blue Band (Electra) 1LP 300円
バターバンド、1969年の5作目に当たるアルバム、マイク・ブルームフィールドが抜けてホーン陣を入れた編成になっての3作目。前作が大傑作「In My Dream」、そこからエルヴィン・ビショップが向けてまだ10代だったはずのバジー・フェイトンが加入したもの。決して悪いアルバムでは無いのですが、残念ながらチト印象の薄いアルバム、当時のテーマミュージックとも思える"Love March"に"Love Desease"、"So Far So Good"といったライヴでの代表曲となる曲を演っているにもかかわらず。デイヴ・サンボーンを筆頭にこれだけの強者を擁しているにもかかわらず、1曲の演奏時間が短すぎてメンバーの力量が発揮できていないのです。プロデュースを手掛けたジェリー・ラガヴォイが狙ったのはコンパクトにまとまったR&Bバンドだったのでしょうが、このメンバーによるウッドストック・フェスでのライヴ演奏からも分かる通り、余りにも勿体ない使い方、昔からそう感じているアルバムです。とはいえ結構好きなアルバムではあるのですが。

ということで、もうウン十年も聴き続けている何を今更のアルバムなのですが、先般1981年にワナパイが出した国内盤がこんな安価で打ち捨てられていたので救済したものです、1981年7月のクレジットのある天辰保文さんのライナーも気になったし(81年にしては流石の天辰さん、しっかり書かれています~スミマセン偉そうに(笑))。

Side A
A1 Love March
A2 No Amount Of Loving
A3 Morning Sunrise
A4 Losing Hand
A5 Walking By Myself
A6 Except You
Side B
B1 Love Disease
B2 Where Did My Baby Go
B3 All In A Day
B4 So Far So Good
B5 Buddy's Advice
B6 Keep Moving

kekkponmoving






2,Source Point / John Hammond (Columbia) 1LP 550円
あの高名な音楽プロデューサージョン・ハモンドの息子であり、白人ブルースマンのジョン・ハモンド・ジュニア(ジョン・P・ハモンド)の71年のアルバム。ほぼリアルタイムでCBSソニーから国内盤も出ていたと記憶します。
自身のギターにベース、ドラムスのシンプルな編成。マディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフ、リトル・ウォーター、アルバート・キング、ジミー・リード等々のレパートリーを取り上げて下手な小細工無しの実に様になったブルースを聴かせてくれます。

Side A
A1 I Got Love If You Want It
A2 Hoo-Doo Blues
A3 Mellow Down Easy
A4 Takin' Care Of Business
A5 She Moves Me
A6 Let's Go Home
Side B
B1 Tell Me Mama
B2 No Place To Go
B3 My First Plea
B4 Junco Partner
B5 As The Years Go Passing By

johnhammond


johnhammond


Hoo Doo Blues / John Hammond




JOHN HAMMOND (N.Y , U.S.A) - I Got Love If You Want It




Hoo Doo Blues / John Hammond




No Place To Go / John Hammond




Mellow Down Easy / John Hammond

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3 コメント

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Re: Keep on Moving (Jahking@管理人)
2022-04-03 09:21:33
お二方の仰る通り、バターバンドのピークはウッドスットックでのライヴから「Live」、これはも違いないところ。
だからこそ、この時期にその力量をスタジオ発揮したアルバムを作って欲しかった。ジェリー・ラガヴォイが作ったこのアルバムは氏が得意とする王道R&B路線に乗ったもので、先に書いた意味でやや物足りなさを感じてしまうのです。

勝手な想像ですが、ポール・ロスチャイルドが手掛けた初期2作、ジョン・コートが手掛けた前2作、これらはポールたちミュージシャン側の意向をも反映した作りになっていたと感じるのです。

願わくば、バジー・フェイトンが在籍していた時点でもう一枚アルバムを作って欲しかった、そんな勝手な思いが今もあります。
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Unknown (しみへん)
2022-04-02 21:12:10
Graさんのコメントに納得です。
バターフィールドバンドのメンバーが目指していたものかは分かりませんが、個人的にはバターフィールドの集大成はご指摘のライブだと思います。ベターデイズでもそうですが、バターフィールドはライブの人だと思います。例のバジーフェイトンとの共演はもどかしさを感じますが、本人とすればライブが一番楽しかったんだろうな、と勝手ながら思います。敬愛するステーィブマリオットとダブります。
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Paul Butterfield (Gravenites)
2022-04-02 20:42:24
このアルバム、カチッとまとまった印象があり、前作2枚とは違った暗いタッチが払拭された作品だと思います。もちろん初期の二枚とも決別しています。シャキッとしたアドリブに明快なアレンジは、良くも悪くも彼等の新しい方向を示したものといえそうです。メンバーは変わりますが、この時点から発展したのがあの二枚組みライブでしょう。
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