Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

はっぴいえんどに捧ぐ

2016年08月05日 | 和物
1,はっぴぃえんどに捧ぐ/V.A. (Sony) 1CD 514円
はっぴいえんどの解散後20周年を記念して93年に制作されたトリビュート・アルバム
昨日取り上げたサニーデイの「若者たち」と同時に同価格で入手したもの。
あちらは永島慎二の影があったのですが、こちらはズバリつげ義春の「赤い花」をジャケットに持ってきた! これは反則だろう、と、独り言。私、コム派ではなく完璧なガロ派でしたから。永島慎二、白土三平、つげ義春、つげ忠男、楠木勝平、鈴木翁二、滝田ゆう、林靜一、川崎 ゆきお、佐々木マキ、赤瀬川源平.......夢中でした、あの頃。
が、本盤は当時は買わずにレンタル屋さんで借りて済ませていました。だって、ガロ」の匂いがしないので、まぁ、当たり前ですが。

ということで、当時はほとんど聴く耳を持たなかった本盤ですが、さすが時を経るとローリーのスカンチが見事にツエッペリンを被せていたり(ベストトラックですね!)、あっけらかーんとカバーしちゃったチャカとか、幼稚園児が歌ったような満里奈さんとか、まぁ面白く聴けました。2010年には2枚組の拡大版が出たようです。

1. あしたてんきになれ/チャカ
2. 夏なんです/楠瀬誠志郎
3. 風来坊/THE 真心ブラザーズ
4. 花いちもんめ/区麗情
5. 風をあつめて/塚本晃(HEAVEN)
6. しんしんしん/種ともこ
7. かくれんぼ~はいからはくち/SCANCH
8. 空いろのくれよん/渡辺満里奈
9. 12月の雨の日/GARDEN
10. さよならアメリカ さよならニッポン/ズビスバンズ






2,HAPPY END PARADE~tribute to はっぴいえんど/V.A. (ビクターエンタテインメント) 2CD 351円
上記盤を入手した直後、Amazonのマーケットプレイスで1円で出ているのを発見、送料込みで351円で入手したもの。
2002年に2枚組CDで発売されたトリビュート盤。
上掲盤と続けて聴いていたから尚更だと思いますが、演奏も歌も悪くないし一聴楽しめるものの聴いているうちに「だからどーした」という思いに駆られる....、やっぱり私はレコードを何百回も聴きライヴも観たあの「はっぴいえんど」が好きなのでした。
 
Disc-1
1.はいからはくち/小西康陽
2.空いろのくれよん/曽我部恵一
3.12月の雨の日/スピッツ
4.抱きしめたい/Jim O'rourke featuring オリジナル・ラヴ
5.あやか市の動物園/くるり
6.風来坊/デイジー
7.無風状態/BLACK EYE'S RIVER (浜崎貴司+高野寛+TOKIE)
8.いらいら/空気公団
9.暗闇坂むささび変化/つじあやの
10.氷雨月のスケッチ/Hiroko & Mother Ship Jam

Disc-2
1.春らんまん/永積タカシfrom SUPER BUTTER DOG
2.風をあつめて/MY LITTLE LOVER
3.花いちもんめ/青山陽一+鈴木茂
4.相合傘/山下久美子 & SOUL LOVERS meets 佐藤博
5.はいからはくち/Leyona
6.夏なんです/キリンジ
7.氷雨月のスケッチ/Sons Of (片寄明人 from Great3+John McEntire from TORTOISE)
8.しんしんしん/キセルmeets細野晴臣
9.さよならアメリカ さよならニッポン/WORLD STANDARD(鈴木惣一朗)meets KAMA AINA(青柳拓次)
10.春よ来い/航空電子

Happyend


オマケに付いていた1973年ラストライヴ・ポスターを縮小したステッカー
poster

コメント (4)    この記事についてブログを書く
« 若者たち 1995 | トップ | The Music Asylum 1970 - The... »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
つげ義春 (しみへん)
2016-08-05 20:21:37
いつかはひなびた温泉に一人で、と思いつつも、なかなか実現できず。つげ義春的展開を期待しているわけでも、ニヒリズムを気取っているわけでもないのですが、つげ義春を読むと行きたくなります。
あと路地裏に彷徨う感じも好きで、いつも知り合いと旅行に行って飲んでいても、何件目かで黙って消えてているので、一人で風俗に行っていると思われています。実は場末な監事の飲み屋に行ったり、soul系の音楽が掛かっている所に行ってたりします。一人で彷徨うのが良いんだけど、説明しても分かってもらえそうにないので。
返信する
Re:つげ義春 (jahking)
2016-08-05 21:44:39
確かにそんな思いにかられたことがあったような気がします。一連の作品もさることながら、エッセイ集、その意味では「颯爽旅日記」「旅の絵本」「貧困旅行記」あたりの文章とイラストレーションの断片が忘れられません。ひさしぶりに引っ張り出してみましょうか。
返信する
満里奈さんとつげ氏 (t-izu)
2016-08-06 09:48:13
アイドル、歌手、ヴァラエティ・タレントとしての満里奈さんは全く記憶していませんが、近年の事業家、台湾通、オーガニック・プランナー、はたまたピラティスのオーソリティーなどなどの多彩な活躍ぶりはマルチ・タレントなんて軽佻な枠を超えていて中々の物だと思います。元々そうした素養があった人なんですかね。

それとは対極に位置していそうなのがつげ氏で、今様に言えばミニマリストというところでしょうか? その意味で氏の作品で昔から好きなのが「退屈な部屋」です。
数年前になりますが、つげ氏が旅行記で紹介していた温泉宿を関東、東北だけですが何回か巡ったことがあります。「鄙びた」感を売りにしつつも都会人への利便性にもそれなりに応えるといったスタイルは大手資本の傘下になったところも有り、つげ氏が訪ねたころとは当然ずいぶん変わっているんだと思いますが、温泉だけは変わらず大手観光旅館では味わえない風情もまだまだ残っていたように思います。

そういえば、例のNHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」に若かりし日のつげ氏を思わせる青年が出てきましたが、水木氏同様格好良すぎるんじゃないか、と思いました(笑)。

お題のハッピィエンドには関係無いことを長々失礼しました。
返信する
Re:満里奈さんとつげ氏 (jahking)
2016-08-06 12:19:16
近年の満里奈さんも「ゲゲゲの女房」も寡聞にして知らないのでなんともですが、やはりつげさんの作品/旅行記はそんな旅に実際に赴かせるほどの説得力を持っているのですね。
実のところ「つげ義春」について思いを馳せたのなんて思えばもう随分と久しいのですが、懐かしさともちょっと違う不可思議な思いに駆られています。やっぱり、久し振りに作品に触れてみましょう。
返信する

コメントを投稿