Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Quiver

2011年05月22日 | 60's,70's Rock
1,Gone in the Morning/Quiver (WB) 1CD 900円
一般的にはピンク・フロイドのサポート・ギタリストとして知られるのでしょうか、ティム・レンウィックが率いていたクウィヴァー、1972年のセカンド・アルバム。入手CDはMuskrat Recordsから出た紙ジャケ盤。

ティム・レンウィックとの出会いは以前こちらで書いた通り、アル・スチュワートの「Modern Times」で。このアルバムで聴けるとにかく流麗でポップでよく歌うギターにはもう参りっぱなし。そこで探したのがこのクウィヴァーの2枚。当時はまだカット盤が出回っていた頃でほどなくして2枚のクウィーヴァーの米WB盤を入手。以来、たまに取り出しては聴いていた2枚です。

基本的には70年代の始め頃にイギリスにあまた存在していたアメリカン・ルーツ・ミュージックへの憧憬をストレートに出していたバンドのひとつ。とはいえアンドウェラのような南部の土臭さを感じさせる湿ったものではなく、もっと埃っぽいカントリー・ミュージックに近いようなサウンドが特徴でした。そこにイギリス独特の陰影のあるメリハリが加わってそれが云いようもない魅力になっているのですが、それは後に出てくるブリンズレイ・シュウォルツ等パブロック勢に通ずるものだと思います。その手のファンにはたまらなく愛おしいバンドではないでしょうか。

因みにこのセカンド・アルバムの「Gone in the Morning」は米英でジャケットデザインは同じ(米盤はシングル・スリーブ)ですが、ファーストの「Quiver」は米盤が孔雀の羽を使ったもので英盤はメンバーの写真に葉の葉脈をダブらせたものとまったく異なるジャケット(よーく見ればバンドのロゴだけは共通)なのですが、驚く事にこれが両方ともヒプノシスのデザインになるものなんですね。米英のWBがそれぞれヒプノシスに発注したものなのでしょう、面白い事象ですね。

Quiver

ファースト・アルバムの米・英盤と共に。
Quiver


Quiver - Gone In The Morning & Fung-Kee Laundry (vinyl)

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