Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Jimi Hendrix & B.B.King 1968

2016年11月17日 | Bootleg
1,King's Jam -Long Version-/Jimi Hendrix & B.B.King (JM) 2CD-R 1.140円
90年代に出たBootで聴いてはいた音源ですが、そのロング・ヴァージョン盤と遭遇、いそいそと買ってきました。
1968年4月15日ニューヨークのジェネレーション・クラブで行ったアフター・アワーズのジャム・セッションの模様を収めたもの。
頭の2曲がこのロングバージョンで初登場した音源、但しジミもB.B.もポール・バターフィールドも参加せず、メーカーインフォにも触れられていませんが1曲目の主役はエルヴィン・ビショップ、歌にギターに大活躍。2曲目はアル・クーパーのオルガンをフューチャーしたインスト、がここでもエルヴィンのギンギン・ギターがやりたい放題。

3曲目からジミが登場、曲が"Like A Rolling Stone"ということでほぼボーカルに徹した珍しい演奏。4曲目は単にJamとなっていますが、フレディ・キングの"San-Ho-Zay"です。この曲の途中からポール・バターフィールドが登場、エルヴィン、ジミ、ポールにアル・クーパーによるややダレ気味の長尺演奏。クレジットによるとバジー・フェイトンがベースとなっていますが、これあながち嘘でもないと思います。如何にもギター弾きが弾いたベースの様相だし、68年の4月というとバターフィールド・ブルース・バンドのギターの座がエルヴィン・ビショップからバジーに受け渡された時期だと思うので。ドラムスはこの当時のバター・バンドのドラマー、フィリップ・ウィルソン。

Disc2からいよいよB.B.御大が貫禄の登場、この日のジェネレーション・クラブのフロント・ライナーはこのB.B.御大だったようで、ここに収められたセッションは本公演は終了後に行われたアフター・アワーズ・セッションらしいです。で 先ずは長尺のスロー・インスト、御大、ジミ、エルヴィンにポールが実に熱を持った演奏を繰り広げて聴き応え充分、面白いのがジミのギターがいつもの自由闊達さを抑えて実にオーソドックスなブルースギターに徹して弾いているあたり。B.B.もご機嫌の様子、ポールのハープが縦横無尽でこの曲では私にはこれが一番の聴きものでした。お次はB.B.がテンポを指示してのアップのインスト、ですがこれは3分ちょっとでフェイド・アウト。最後はB.B.の十八番"It's My Own Fault"、気合充分の御大のボーカルが素晴らしい出来、寄り添うポール・バターフィールドも愛おしい。

ということで、セールス的にはジミを前面に出すのはまぁ当然かなとは思いますが、いざ聴いてみると目立っているのはエルヴィン・ビショップにポール・バターフィールド、そしてB.B.御大。特にエルヴィン・ビショップ、この後70年代に入ってファンキー野郎になってしまうエルビンですが、ここではバター・バンドでマイク・ブルームフィールドのセカンド・ギタリストに甘んじてきた鬱憤を晴らすかごとくの八方破れのブルース・ギターを聴かせてくれます。ここまでブルース・マン、エルヴィンをたっぷり聴ける60年代の音源はほかには無いはず、これにポールのハープが付いているのですからもう何も云うまい!

私のようなジミも好きだが何といってもバター・バンド至上、こんな人間には最高に感激音源でした。

Disc 1
1. Ad Libbed Impromptu Blues* (8:21)
2. Kooper's Shuffle* (7:48)
3. Like A Rolling Stone (8:05)
4. Jam (24:18)
Disc 2
1. Intro By B.B. King (1:24)
2. Slow Blues (17:39)
3. Fast Blues (3:30)
4. It's My Own Fault (8:34)

[Live at Generation Club, NYC, NY, USA, April 15th 1968 : (*) = Jimi not playing : stereo soundboard recording]
Jimi Hendrix - guitar & vocals / B.B. King - guitar & vocals / Elvin Bishop - guitar / Buzzy Feiten - bass / Paul Butterfield - harmonica  / Al Kooper - organ / Phil Wilson - drums / Don Martin - guitar


jimi



Jimi Hendrix & B.B.King - The Kings Jam - 01 - Like A Rolling Stone




Jimi Hendrix & B.B.King - The Kings Jam - 02 - Blues Jam # 1 Part 1




It's My Own Fault by B.B King & Jimi Hendrix

コメント (4)    この記事についてブログを書く
« 日本盤シングル 60'sサントラで | トップ | ビート! ビート! 寺内タケ... »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (uni)
2016-11-18 11:39:22
こういうのってよほど情報がなければ手が出ません
返信する
Re:Unknown (Jahking@管理人)
2016-11-18 17:46:20
そうですか。
ゲテモノ好きの私は見境なく手を出してしまいます、勿論、後悔も多かったりするのですが(苦笑)
返信する
Jimi Hendrix & BB King (Gravenites)
2016-11-20 22:55:58
これはオール・スターによる珍しい組み合わせですね。同時期に録音されたスーパー・セッションの裏を行く豪華な顔合わせとセッション内容に思えます。

エルビン・ビショップって、たくさんレコードがあるわりには普通あまり印象に残らない人ですが、このようなところで本領を発揮するなら、ポール・バタフィールド・ブルーズ・バンドの正式録音でももっと前に出てきてもらいたかったです。

おとなしいブルーズ・ギターに徹するジミ・ヘンリックスとか、バターフィールド・バンドのメンバーとの組み合わせ、アル・クーパーの客演など、このセッション、契約的に難しいでしょうけど正式発売してもらいたいところです。

今回のはマイク・ブルームフィールドがいなくて逆によかった気がします。
返信する
Re:Jimi Hendrix & BB King (Jahking@管理人)
2016-11-21 19:32:01
そうなんですね、この音源を聴いていると60年代のエルヴィン・ビショップスは結局その本領をレコードには残せなかった気がします。バターバンドの「In My Own Dream」でも感覚一発のかっこいいギターを弾いていますが、"Drunk Blues"以外いかんせん短いし、アルとマイクの「フィルモアの奇跡」での客演も1曲だけだし。
とはいえ、70年代に入ってそのスタイルをブルースに固執することなく変化させていって結局は結構な人気者になった..........一方、固執し燃え尽きた感のあるブルームフィールドはというと。なかなか難しいものですね。
返信する

コメントを投稿