Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Sun Ra 1965

2012年12月01日 | Jazz
1,Heliocentric Worlds Vol.3: the Lost Tapes/Sun Ra (ESP-Disk) 1CD 900円
一昨日に取り上げた14枚組物の数日前に見つけたコレ。こちらは1965年の録音ということでサン・ラの一般的なイメージのサウンド(所謂フリー・ジャズ)が聴けます。
今でこそサン・ラの音盤はその録音量に比例して恐ろしいほどのタイトルがリリースされていますが、思えばジャズを聴き始めたウン十年前はESPの「太陽中心世界Vol.1&2」に「Nothing Is」、Savoyの「The Futuristic Sounds of Sun Ra」、Delmarkからのデビュー盤「Jazz by San Ra」の再発もの、そしてBYGからの2枚、この程度しか簡単には聴けなかったような気がします。つまり、50年代から実は大量に録音/リリースしていた自身のレーベルEl Saturnからの音盤が日本にはほとんど入ってこなかったということだったわけです。逆に云うと昨今のCD大量リリースはこのEl Saturnレーベルの音源がCD化されていってるということですね。

Heliocentric Worlds Vol.1
sunra

Heliocentric Worlds Vol.2
sunra

と、イントロが長くなりましたが、本盤は70年代当時一番多く馴染んだESP-Diskの「Heliocentric Worlds~太陽中心世界」のVol.1&2に次ぐなんと2005年になって陽の目を見たVol.3というフレコミのCD。
記録を見てみるとVol.1が1965年4月20日、Vol.2が同年11月16日の録音、でこのVol.3はVol.2と同日録音となっています。

1.Intercosmosis 17:03
2.Mythology Metamorphosis 4:15
3.Heliocentric Worlds 4:16
4.World Worlds 5:07
5.Interplanetary Travelers 5:06

Walter Miller (tp)
Robert Cummings (bcl)
Marshall Allen (as, fl, picc)
John Gilmore (ts)
Pat Patrick (bars, fl)
Sun Ra (clavioline, p, tuned bgo)
Ronnie Boykins (b)
Roger Blank (d, per)

聴きものは17分の長尺の1曲目、マーシャル・アレン、ジョン・ギルモア、パット・パトリックというサン・ラ・アーケストラ黄金時代のフロントを担った屈強3人衆による組んず解れつのソロの応酬がなんとも興奮です。2曲目以降はトロンボーンも聴こえたりして参加メンバーが多いVol.1と同日の録音音源が混じっているような気もします。

65年9月の録音で編成も似ているSaturnレーベルに録音された「The Magic City」を貼っておきます。内省的な演奏で始まりますが14分くらいになって御大のピアノに導かれるように咆哮が始まります。
Sun Ra - The Magic City

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