Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Flying Bear Medicine Show (1969)

2019年09月23日 | 60's,70's Rock
1, same/Flying Bear Medicine Show (Fontana) 1LP 1,280円
このブログのお客様に「売ってるよ情報」をいただいで入手できたのが本盤。
針を下すといきなり聴こえてくるのはハモンドB3にディストーションの効いたギターによる典型的なブルースロックのリフ、で、これに乗っかるはブルースロックはこうじゃなきゃのダミ声ボーカル。
1969年という時代のアダ花と云ってしまえばそれまでなんですが、それはそれはお見事なブルースロックのジャムセション。

で これはなにかというと、1969年、米Mercuryレコードが「Flying Bear Medicine Show」の名の下に所属のアーティストを駆り出してのパッケージツアーを敢行、その公演の際に行われた参加バンドのピックアップメンバーによるジャムセッションを収めたものなのです。

その参加バンド/アーティストはthe Buddy Miles Express, Sir Douglas Quintet, Linn COunty, McCoys, Shades of JoyにGroup TherapyそれにスネークギターのHarvay Mandelに売れっ子セッションドラマーのEddie Hoh。

先ずははA面の2曲、リン・カウンティのスティーヴ・ミラー(シスコの顔役、ジョーカーのあの人とは同名異人)のボーカルとハモンド、ハーヴェイ・マンデルのスネークギターがうねりまくります。2曲目はこれにファンキーロックバンドのシェイズ・オブ・グレイ、リン・カウンティ、サー・ダグラスのホーンセクションが加わってさらに煽ります。

B面はマッコイズのリズムセクションにバディ・マイルス・エクスプレスのホーンセクション、それにシェイズ・オブ・グレイの紅一点ミリー・フォスターとグループ・セラピーのレイ・ケネディ(後年AORシンガーとして名を馳せるあの人です)のダブルボーカルの掛け合いが楽しいファンキーなブルースロック。2曲目はバディ・マイルスとエディ・ホーのドラムス合戦でこれは蛇足かな。


1- Mama, What's Wrong
Steve Miller - Vocals and Organ(Linn County) Harvey Mandel - GuitarEddie Hoh - Drums Robert Peterson - Bass(McCoys)
2- Blues On The Moon
Steve Miller - Vocals and Organ(Linn County) Harvey Mandel - Guitar Eddie Hoh - Drums Robert Peterson - Bass (McCoys)Jymm Young - Electric Piano (Shades Of Joy)Martin Fierro - Alto(Shades Of Joy) Frank Morin - Tenor(Sir Douglas Quintet) Larry Easter - Tenor (Linn County)

Side B
1 -- Make Me Wanna Holler
Millie Foster - Vocals(Shades Of Joy) Ray Kennedy - Vocals(Group Therapy) Steve Miller - Organ(Linn County) Rick Zehringer - Guitar(McCoys) Robert Peterson - Bass(McCoys) Randy Zehringer - Drums (McCoys)Martin Fierro - Alto (Shades Of Joy)Toby Winn - Baritone Sax (Buddy Miles Express) Tom Hall - Trumpet(Buddy Miles Express) Pete Carter - Sax(Buddy Miles Express) Frank Morin - Tenor(Sir DOuglas Quintet)
2 -- Marin County Sunday
Buddy Miles - DrumsEddie Hoh - Drums


ということで本盤はサンフランシスコ近郊の「the College of Marin」でライヴ録音されたもの。


Flying Bear Medicine Show



Flying Bear Medicine Show - Flying Bear Medicine Show 1969

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3 コメント

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Unknown (アミーバ)
2019-09-24 08:16:33
お久しぶりです。またまた、素晴らしい情報提供有り難う御座います。この様なレコードが有ったのは全く知りませんでした。Steve Millerさん,音もフレーズもカッコ良いです。音だけ聞いているとLinn Countyのライブはこんな感じだったのだろうと想像します。Eddie Hoh,私の離れ小島に持っていく10枚のレコードの内の1枚、"Super Session"のドラム、特に"It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry"忘れられないドラミングです。調べたら2015年に亡くなっていました。
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う~ん (lts)
2019-09-24 17:58:58
たまら~ん!スーパーブルースロック!!
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Re:悲しみは果てしなく (Jahking@管理人)
2019-09-24 19:28:04
>アミーバさん
ども、お久し振りです。リン・カウンティ、グループ・セラピー、シェイズ・オブ・グレイ、いずれもスタジオ録音はさほどピンとくる出来ではなかった印象ですが、仰る通りでライヴは違ったのでしょうね。スティーヴ・ミラーはオルガンもボーカルももうひれ伏します。
エディ・ホー、私もその名を頭に刻んだのは「Super Session」、そのタイトなドラムスは印象深いですね。亡くなっておられましたか。

>ltsさん
あらためまして、情報をいただき感謝です。長らくMP3でしか聴けなかったのですが、やっぱりこれはLPで持っていなけりゃ、ですね!
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