Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

及川 正通 - 河村要助 - 安西水丸

2018年05月05日 | ジャケ買い盤
及川 正通 - 河村要助 - 安西水丸、という日本を代表する3人のイラストレーター氏が手掛けたジャケットに包まれたLPを仕入れましたのでまとめて取り上げます。


1,Back to Bacharach/ロック・アカデミー弦楽四重奏団 (Philips) 1LP 550円
先ずは「ぴあ」の表紙を長らく手掛けておられた及川正道氏の手になるジャケットに包まれたバート・バカラック集。1970年発売。
すぎやまこういち氏がアレンジを手掛けたロック・アカデミー弦楽四重奏団プラスαによる演奏でドラムスに猪俣猛、ベースに江藤勲、ギターに野中宗光が加わっています。このロック・アカデミー弦楽四重奏団のみの演奏で「バック・イン・ザ・ビートルズ」を前年にリリースし好評だったために制作された続編と。イージーリスニングの範疇を超えるものではありませんがバカラック・メロディが美しく映えます。



Bacharach




2,悲しみをふきとばせ/オス・オリジナイス・ド・サンバ (RCA) 1LP 450円
で こちらは河村要助氏の手になるジャケットに包まれた1979年発売のサンバもの。70年代の半ばくらいからだったでしょうか、南米、中南米、アフリカ、アジア等々のポピュラーミュージックにスポットが当てられてそんな盤が続々と日本でも紹介されてリリースされました。そんな中で「ニュー・ミュージック・マガジン」や「ブラック・ミュージック・レビュー」の紙面でサルサ、サンバ等を熱い文章とイラストで紹介されていたのが非常に印象に残っているのがこの河村要助氏、ジャケットではファニア・オールスターズを手掛けておられたのが一番印象に残っています。

ということで、本盤なのですがブラジル音楽に関してはもうまったくの門外漢でして。74年録音の6人組による伝統的なサンバだそうです。


samba





3,紅いペディキュア/相曽晴日 (TDKコア)1LP 550円
安西水丸氏の手になるイラストに包まれた1984年盤。安西水丸さん、思い出すのは70年代「ガロ」でのほのぼの漫画。嵐山光三郎氏のエッセイに添えていたイラストも印象的。このジャケットのイラストはもうまったくの水丸さんの世界、見つけた瞬間抱えてしまいました。

失礼ながら相曽晴日なるお方にについては皆目。今も活躍されているヤマハ「ポピュラーソング・コンテスト」出身のシンガー/ソングライターのお方でその初期作品ということです。



まるひ

はるひ


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9 コメント

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Unknown (しみへん)
2018-05-05 11:30:32
安西水丸さんはエッセイも好きです。
映画に対しての愛情が感じられます。
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Re:安西水丸さん (Jahking@管理人)
2018-05-05 12:13:00
私はエッセイだと亡くなられた後に雑誌連載をまとめて刊行された「東京美女散歩」が忘れられません。とっても東京の粋を感ずるエッセイでした。
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Unknown (t-izu)
2018-05-05 17:18:51
河村要助氏製作のラテン物のジャケットで今もポツポツ探しているのが、80年代にトリオ・レコードから発売されていたティコ、アレグレ・レーベルの傑作選です。確かエディ・パルミエリの『山へ行こう』が米国でCD化された際、このトリオ盤のイラストが流用された記憶が有ります。他にも名アレンジャー、ピアニスト、ハビエル・ヴァスケスの真っ赤な顔のイラストとか強烈に印象に残っています。
オス・オリジナイス・ド・サンバは紹介作の前年にRVCから発売されていた『リオの熱風』というアルバムを所有していますが、これは要助さんのイラストじゃないですね。黒人6人という構成から推しはかれるようにアフリカ色の濃いブラック・サンバは思わずお尻がムズムズする感じで悪くありませんよ。
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Re:河村要助氏 (Jahking@管理人)
2018-05-05 18:17:36
そうそう、エディ・パルミエリの髭ズライラストジャケットってありましたね。
いやぁ、でも覚えているだけでラテン系、ブラジル系はどうも今一つ入り込めなくて.....、全方位外交を公言している割には穴も結構あったりして情けないです。しかし、t-izuさんはこの辺りお強いですね。
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Unknown (しみへん)
2018-05-05 20:27:13
井上堯之さんがお亡くなりになりました。
大好きなギタリストです。随分前にTVで見ましたが、洋楽に精通しながら知識をもひけらかさない、お人柄も良い人でした。残念です。
GS~ニューロックの流れの中で彼のような裏方に徹するギタリストはいませんでした。個人的にはスティーブクロッパーとダブる人でした。今日はPYGを聴きます。合掌。
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Re:井上堯之さん (Jahking@管理人)
2018-05-05 21:25:09
スパイダースから井上堯之バンドそしてソロ活動。思い出が多すぎて。
ご冥福をお祈りいたします。
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井上堯之 (woopy)
2018-05-06 07:25:59
30年前位、ウォーターバンドのサウンドチェツクでレスポールを担いで、今のように足元のエフェクターもなくTWIN REVERBに直接プラグイン。
出てきた音は太いめちゃいい音、今でも忘れられません。天国で
かまやつさん、この記事にも出ていた江藤勲さんとバンドでも組んでください。合掌。
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Jacket Pictures (Gravenites)
2018-05-08 08:02:33
今回の3人に湯村輝彦(Terry Johnson)もいたら、1970年代のレコード・ジャケットを飾る人たちが揃うと思います。ヘタウマでもセクシャルなインパクトの強さでは及川正通さんと肩を並べます。及川さんは漫画を1971年のミュージック・マガジンの特集号で載せており、ジョンとヨーコを強烈に描写していましたが、雑誌ぴあの初期もよく描かれていましたね。OHMANGOなるバンドを作ってたり.......。
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Re:Jacket Pictures (Jahking@管理人)
2018-05-08 08:30:11
確かに。テリー&フラミンゴスタジオも凄い仕事していましたね。もう一人、NMMの表紙も手掛けておられた矢吹申彦さんもGreatなお一人ですよね。はっぴぃのベストとか小坂忠とかリヴィングストン・テイラーとかハース・マルティネスとか。(実はここ1年ほど氏が手掛けた森山良子を探しています(笑))

及川さんのNMM増刊号でのドラッギーな漫画は私もクッキリ覚えていますし「Oh Mango」はLPも買いました。
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