
今回はいつものお買いもの備忘録ではなく、番外編として当ブログのお客様からリクエストをいただいた2枚のLPを取り上げてみました。もうウン10年振りに取り出して針を落としてみたわけですが、まるで今も有効、堪能しきってしまいました。
思えば、1972年には下記の2枚のほかワナー・パイオニアからはAtlantic系のシングル曲を集めた今や伝説の「ソウル・ディープ Vol.1」、日本ビクターからはChess系のディープ・ソウルを集めた「ソウル・オン・シカゴ・サウンドVol.2」が出ていて、この1972年という年はさながら日本のディープ・ソウル元年ともいうべき年だったのかもしれませんね。
1,R&Bベスト・コレクションVol.1 メンフィス・サウンド/V.A. (キング) 1LP
1972年に日本のキング・レコードがHi Recordsの音源を使って独自に編んだ編集盤。収録曲はいずれも70年~71年に発売されたシングル盤からのもので、当時のメンフィス制作の最先端ソウルサウンドを伝えてくれるアルバムだったわけですね。ライナーは桜井ユタカ氏、選曲も氏によるものでしょう。
Side A
1,Let's Stay Together/Al Green
2,Tired Of Being Alone/Al Green
3,I Don't Want To Lose/Al Perkins
4,Part Time Love/Ann Peebles
5,Slipped, Tripped And FellIn Love/Ann Peebles
6,Is It Over/David Duke
Side B
1,Gimme Some Lovin'/David Duke
2,It's So Lonely Being Me/Don Bryant
3,What Made You Change/Eddie McGee
4,Be Yourself/Eddie McGee
5,Home Is Where The Heart Is/Otis Clay
6,Brand New Thing/Otis Clay
思えばウィリー・ミッチェル制作のHi Soundが我が国で本格的に注目を浴びたのは同じキングから75年に4枚に渡ってリリースされた「メンフィス・サウンド・オリジナル・コレクション」だったはず。 その3年前に発売された本盤はその先駆けになったものでHi Soundが本邦ではじめて紹介された盤だったのですね。

Otis Clay - Brand New Thing
Ann Peebles ~ Slipped, Tripped And Fell In Love
DAVID DUKE- Gimme Some Lovin'
2,ブルース・アンド・ソウル・ルイジアナ/V.A. (キング) 1LP
こちらも同じくキングレコードから72年に発売されたもの。ルイジナのシュリブポートに本拠を置くJewel Recordsとその傘下Paula、Ron、Whit、の音源を使って編んだ編集盤。これまた当然桜井ユタカ氏の選曲/ライナー。
タイトルはブルース・アンド・ソウルとなっていますが中身はソウル系ばかりを集めたもので、ここで云う「ブルース」とはリトル・ジョニー・テイラーの"Part Time Love"を典型とする所謂ゴスペル・ブルースを意味します。このVol.2も出ていてそちらにはリトル・ジョニー・テイラー当時の最新ヒットだった"Everybody Knows About My Good Thing"、ロスコー・ロビンソン、テッド・テイラー、ナ・アレン、ジャッキー・デイ等々新しめの録音でまとめられていました。
また、本盤とほぼ同時に「ブルース・フロム・ルイジアナ」なる同じくJewel原盤を使ったライトニンとか、ペパーミント・ハリス、フランク・フロスト、リトル・ジョー・ブルー等を収めたものがでていてこちらが「ブルース編」でした。
このJewelレーベル系の音源はその後80年頃だったでしょうか、P-Vineがまとめてリリースするまで日本ではしばしご無沙汰のレーベルでしたね。
Side A
1,In Time/Bobby Powell
2,The Bells/Bobby Powell
3,Sweet Soul Woman/Little Johnny Taylor
4,Make Love to Me Baby/Little Johnny Taylor
5,You Threw Out Your Lifetime/Clay Hammond
6,You've Got Me Tamed/Clay Hammond
Side B
1,Something Strange is Goin' On in My House/Ted Taylor
2,Without Woman/Ted Taylor
3,A Womans Love/Joe Valentine
4,Hands On,Hands Off/Joe Valentine
5,Oh Little Boy/Barbara West
6,I'm a Fool for You Baby/Barbara West


BOBBY POWELL & GROUP -THE BELLS.wmv
Joe Valentine - A Woman's Love
TED TAYLOR - SOMETHING STRANGE IS GOIN ON MY HOUSE
Little Johnny Taylor - Make Love To Me Baby 1970 Soul
思えば、1972年には下記の2枚のほかワナー・パイオニアからはAtlantic系のシングル曲を集めた今や伝説の「ソウル・ディープ Vol.1」、日本ビクターからはChess系のディープ・ソウルを集めた「ソウル・オン・シカゴ・サウンドVol.2」が出ていて、この1972年という年はさながら日本のディープ・ソウル元年ともいうべき年だったのかもしれませんね。
1,R&Bベスト・コレクションVol.1 メンフィス・サウンド/V.A. (キング) 1LP
1972年に日本のキング・レコードがHi Recordsの音源を使って独自に編んだ編集盤。収録曲はいずれも70年~71年に発売されたシングル盤からのもので、当時のメンフィス制作の最先端ソウルサウンドを伝えてくれるアルバムだったわけですね。ライナーは桜井ユタカ氏、選曲も氏によるものでしょう。
Side A
1,Let's Stay Together/Al Green
2,Tired Of Being Alone/Al Green
3,I Don't Want To Lose/Al Perkins
4,Part Time Love/Ann Peebles
5,Slipped, Tripped And FellIn Love/Ann Peebles
6,Is It Over/David Duke
Side B
1,Gimme Some Lovin'/David Duke
2,It's So Lonely Being Me/Don Bryant
3,What Made You Change/Eddie McGee
4,Be Yourself/Eddie McGee
5,Home Is Where The Heart Is/Otis Clay
6,Brand New Thing/Otis Clay
思えばウィリー・ミッチェル制作のHi Soundが我が国で本格的に注目を浴びたのは同じキングから75年に4枚に渡ってリリースされた「メンフィス・サウンド・オリジナル・コレクション」だったはず。 その3年前に発売された本盤はその先駆けになったものでHi Soundが本邦ではじめて紹介された盤だったのですね。

Otis Clay - Brand New Thing
Ann Peebles ~ Slipped, Tripped And Fell In Love
DAVID DUKE- Gimme Some Lovin'
2,ブルース・アンド・ソウル・ルイジアナ/V.A. (キング) 1LP
こちらも同じくキングレコードから72年に発売されたもの。ルイジナのシュリブポートに本拠を置くJewel Recordsとその傘下Paula、Ron、Whit、の音源を使って編んだ編集盤。これまた当然桜井ユタカ氏の選曲/ライナー。
タイトルはブルース・アンド・ソウルとなっていますが中身はソウル系ばかりを集めたもので、ここで云う「ブルース」とはリトル・ジョニー・テイラーの"Part Time Love"を典型とする所謂ゴスペル・ブルースを意味します。このVol.2も出ていてそちらにはリトル・ジョニー・テイラー当時の最新ヒットだった"Everybody Knows About My Good Thing"、ロスコー・ロビンソン、テッド・テイラー、ナ・アレン、ジャッキー・デイ等々新しめの録音でまとめられていました。
また、本盤とほぼ同時に「ブルース・フロム・ルイジアナ」なる同じくJewel原盤を使ったライトニンとか、ペパーミント・ハリス、フランク・フロスト、リトル・ジョー・ブルー等を収めたものがでていてこちらが「ブルース編」でした。
このJewelレーベル系の音源はその後80年頃だったでしょうか、P-Vineがまとめてリリースするまで日本ではしばしご無沙汰のレーベルでしたね。
Side A
1,In Time/Bobby Powell
2,The Bells/Bobby Powell
3,Sweet Soul Woman/Little Johnny Taylor
4,Make Love to Me Baby/Little Johnny Taylor
5,You Threw Out Your Lifetime/Clay Hammond
6,You've Got Me Tamed/Clay Hammond
Side B
1,Something Strange is Goin' On in My House/Ted Taylor
2,Without Woman/Ted Taylor
3,A Womans Love/Joe Valentine
4,Hands On,Hands Off/Joe Valentine
5,Oh Little Boy/Barbara West
6,I'm a Fool for You Baby/Barbara West


BOBBY POWELL & GROUP -THE BELLS.wmv
Joe Valentine - A Woman's Love
TED TAYLOR - SOMETHING STRANGE IS GOIN ON MY HOUSE
Little Johnny Taylor - Make Love To Me Baby 1970 Soul
内容は勿論ですが、2枚共ジャケが良いですね。前者のイラストは湯村さんでしょうか?
当時の100%スタディオ(でしたっけ?)の一連のジャケット仕事ですが、ヤズーのロバート・クラム並に評価されて良いと思うんですけど。
桜井氏の選曲、今でも充分有効ですよね、このままリイシューして欲しいくらいです。
P-VineのJewelのコンピ『Diamonds In Rough』2枚組もキングの『メンフィス・サウンド・オリジナル・コレクション』4枚も所有していますが、それでもこの2枚は欲しいです。
久し振りに引っ張り出す機会となって面白かったです。いや、もう72年という時点でこんなコンピを編んでいた桜井氏にはあらためて敬服しますね、仰るとおりジャケも含めてこのままリイシューもありですよね(「ソウル・ディープ」のように)。
前者のジャケはクレジットはないのですが、湯村さん、河村さん、矢吹さんの100%スタジオ、イラストは湯村さんの手になるものだと私も思います。
>ヤズーのロバート・クラム並に評価されて良いと思うんですけど。
まったくその通りですね、この3人のレコジャケに絞ったイラスト集を見たいものです。