The Astronauts

1,Everything is A-OK!/The Astronauts (RCA Victor) 1LP 180円
邦題「若さで行こう！」で64年にリリースされたアストロノウツの本邦セカンド・アルバム。数年前に紙ジャケCDでリリースされましたが、今回入手盤はその昔持っていたオリジナルの日本盤LPの買いなおし。

ベスト盤を別にすれば、はじめて買ったアストロノウツのLPがこれ。勿論中古で70年代の半ば頃だったでしょうか。ベスト盤で親しんできたサーフィン/ホットロッド・サウンドとはまったく違うローカル・ロックンロール/ダンス・バンド然とした全曲カバー曲のライヴ演奏にがっかりしたものの、聴き続けるに連れてこれはこれで気にいってきて、かなりの回数聞きまくることになりました。

中でもお気に入りはロッカバラードの"ドリーーム・ラヴァー"と"アイ・ニード・ユー"、それぞれボビー・ダーリンとリッキー・ネルソンのカバーですがこのアストロ版で知った次第。どブルースの"ストーミー・マンデー"と"ビッグ・ボス・マン"がここまで真っ白だとかえって微笑ましいし、なかなかのテクニックをみせるリードギターに音数の多いドラムスも個性的。よーく聴けばサイド・ギターはリヴァーヴをかけて結構個性的なテケテケ/トクトクをやっているしで演奏も面白し。

01.ボー・ディドリー
02.天使のハンマー
03.イッツ・ソー・イージー
04.ドリーム・ラヴァー
05.ワイン・ワイン・ワイン
06.マネー
07.ビッグ・ボス・マン
08.ストーミー・マンデー・ブルース
09.ショートニン・ブレッド
10.アイ・ニード・ユー
11.ホワット・アイ・セイ

ライナーを見ると本盤はあのメガメガ・ヒット"太陽の彼方に"を含むファースト・アルバム「真夏のリズム　サーフィン！」に続く本邦セカンド・アルバム。面白いのはその"太陽の彼方に"の大ヒットに乗って出た2枚目ではなく、ヒットを見越してリリースされたもののようでヒット願望が伺える紹介になっています。アレだけのヒットになって一番驚いたのは日本ビクターの担当者だったのでしょう(笑)。

本盤はアストロノウツの地元、海なんぞ遥か彼方の山の中コロラド州はデンバーのクラブ"Baja"でのライヴ盤。Bear Familyから出ていたCDに載っていた録音データによると63年9月19～21日の録音だそう。　因みにアストロノウツはここクラブ"Baja"でのライヴ録音盤をもう一枚「Orbit Campus」のタイトルで出していて、そちらもやはり全曲カバー曲ではありますがよりR&R色の濃いものとなっています。こちらは翌64年の2月末から3月初めにかけての録音だそう。


これがクラブ"Baja"なのでしょうか(いや、学校の体育館？)。Bear FamilyのCDから。





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